警備員の業務は、屋内だけとは限りません。外での業務も多くありますが、雨が降った場合、仕事がどうなるのか不安に思う人も多いでしょう。また、仕事が急になくなった場合、給料がちゃんと支払われるのかどうかも気になるところです。ここでは、雨の日の警備員の仕事について、注意するべきポイントを交えながらわかりやすく解説していきます。
雨の日の警備員の仕事は中止になる?
警備員の仕事は屋内・屋外とありますが、とくに天候の影響を大きく受けるのが、外での業務です。雨天の場合、警備業務はどうなるのでしょうか。詳しく説明していきましょう。
中止になるかどうかは場所で変わる
雨の日の警備が中止になるかどうかは、警備をする場所によって変わると言ってよいでしょう。
大型施設や屋内コンサートといった屋内の警備は天候に関係なく決行するので、中止になることはめったにありません。しかし、工事現場など屋外で行われる警備の場合は、決行するか中止にするかは依頼主の判断に依存するケースが多いです。
依頼主が決定し、警備会社に連絡するという流れであるため、警備会社からの指示があるまで待機する必要があります。
また、大型ロックフェスなど野外イベントの警備も、指示があるまで待機します。その際、決行するか中止にするかの決定がなされるまで、時間を要することを覚えておきましょう。中止にすると運営会社の損害が大きくなってしまうため、ギリギリまで決まらないケースもあります。
業務途中で雨が降った場合は?
業務途中で雨が降ってきた場合、多くは1時間ほど様子を見るために、現場で待機します。すぐに中止となるわけではなく、現場の担当者が業務を再開するか中止にするかを決定します。
工事現場の場合、天候の様子を見て、雨が上がれば工事は再開、上がらなければ工事は中止となり、もちろん警備業務も終了になります。そのまま直帰できることもあるので、担当者の指示をきちんと仰ぎましょう。
雨の日の警備でもメリットがある!
雨が降る中、外で仕事…。憂うつになりますよね。
しかし、雨が降ることで、余裕を持って業務ができるというメリットが生じます。人が多く行き交う場所での交通誘導業務の場合、雨で人通りが少なくなり、普段よりも余裕を持って仕事ができるかもしれません。また、大規模な野外イベントの場合でも、雨が降ると入場者は減少するので、問題や混乱が起こる可能性も低くなります。
雨が降っているからと憂うつになるのではなく、前向きに業務に臨んでください。
警備員の仕事が中止になったら給料はどうなる?
雨で警備員の仕事が中止になった場合、給料がきちんと支払われるのか気になる人も多いでしょう。
結論からいえば、給料の有無は、警備会社によってさまざまだと言えます。
「月給制」の場合は、中止になっても決められた額の給料が支払われます。一方、「日給制」「時給制」ですと、給料は支払われません。しかし、何らかの事情で業務がなくなっても、一日分の給料を払ってくれる警備会社もあります。
弊社では、もし雨によって業務が中止になった場合でも、しっかりと給料を保証しているので安心して働けます!
雨の日の警備で注意するべきポイントとは?
雨の日の警備業務では、注意すべきポイントがいくつかあります。しっかりとチェックして、天候が悪くても業務に集中できるよう準備しておきましょう。
レインコートを常備しておく
外での警備に臨む場合、雨に備えてレインコートやカッパを常備しておきましょう。急な雨に降られた場合、レインコートがないと制服が濡れて身体が冷えてしまうリスクがあります。なお、現場によってはレインコートを貸し出しているところもあるので、事前に確認しておくことが大切です。
レインコートのほか、長靴や手袋もあるとよいですね。時期によっては、防寒機能がある長靴がおすすめです。手袋に関しては、手袋の中が濡れるのを防ぐため、耐水性の素材のものを選びましょう。
寒さ対策をしっかりする
雨が降ると気温がぐんと下がることもあるので、寒さ対策をしっかり行うことがポイントです。
レインコートを身に付けていたとしても、外でまったく濡れない状態を維持するのはやはり難しいもの。制服が濡れても冷えないように、吸湿性や通気性に優れたインナーを制服の下に着ておくとよいでしょう。濡れた服で体温が下がるのを防ぐ役割を果たします。
寒さ対策に力を入れてほしい時期は、とくに冬場です。靴にも気を配りましょう。防寒用にボアがついたものを選べば、冬場でも足元を暖かくして仕事ができます。
普段よりも合図を大きく
雨の日は視界が悪くなるため、普段の業務よりも合図や動作を大きくすることが非常に重要です。
雨が降ると対向車を確認しづらくなる点に加え、地面が滑りやすくなっており、通常よりも事故やトラブルが発生しやすい状況になります。運転者に見えやすいよう、誘導灯を使ったり動作を大きくしたりと、大げさかも?と思うくらい大きく合図を送ってください。
警備員の動きや合図が、歩行者や車両の安全を左右していることを忘れないようにしましょう。
雨具に関するポイントとは?
最後に、雨具に関するポイントを紹介します。業務に支障がなく、かつ快適に業務ができるような雨具を選んでください。
色選びに注意しよう
レインコートにはさまざまな色のものがありますが、基本的には透明のレインコートを選ぶようにしましょう。なぜなら、赤や黄色など色がついていると、周囲から制服が見えなくなってしまい、警備員だとわからなくなってしまうからです。また、制服が見える透明なレインコートは、防犯目的の観点でも大きな役割を果たします。
会社によっては、白いレインコートに決められているケースもあります。これは、道路の黒色に対し、レインコートの白色が際立つのでわかりやすいという利点があります。指定されている場合は、きちんと会社の指示に従うようにしましょう。
素材にも気を配って
レインコートの素材にも気を配りましょう。防水加工や撥水加工がされている素材のレインコートがおすすめです。
防水加工が施されているレインコートは、洗濯に強く、長期間使用しても水をはじく効果がなくなりにくい点がメリットです。しかし、水だけでなく空気や湿気も通しにくい点がデメリットと言えるでしょう。汗をかくと湿気がこもって、蒸れやすくなってしまいます。
一方、撥水加工のレインコートは、空気や蒸気が通りやすいため、蒸れにくいつくりになっています。しかし、雨が強い場合には撥水効果が発揮できず、水が染み込んでしまうこともあります。
どちらにもメリット・デメリットがあります。メリット・デメリットを考慮したうえで、どのくらいの時間警備をするのか、自分は汗をかきやすいかどうかなど職場環境や体質を見直し、雨具を選ぶとよいでしょう。
雨具の形にこだわっても
雨具の形にもこだわってみましょう。
レインコートは羽織るだけのスタイルで、パンツはありません。足元もしっかりカバーしたい雨具を選びたいのであれば、レインウエアがおすすめ。レインスーツとも呼ばれ、上着とズボンがセットになったものです。レインウエアなら足元まで濡れにくく、動くことが多い現場でも快適に業務ができるでしょう。
ただし、レインコートは着やすく脱ぎやすいため、急な雨にも対応できるというメリットもあります。
レインコートとレインウエア、両方のメリット・デメリットを理解したうえで、自分がどのような現場で警備をするのかを含めて考えてみましょう。ぴったりの雨具が見つかるはずです。
まとめ
雨の日の警備が中止になるのかは場所によって変わりますが、外での警備業務の場合は、基本的に警備会社からの指示があるまで待機することになります。もし業務が中止になった際、警備会社によって給料の有無も変わってくるため、事前にもれなく確認しておきましょう。
雨の日の警備業務では、雨具の常備・寒さ対策・普段よりも合図を大きく、という3つのポイントがあります。ポイントをおさえ、安全第一で業務にあたりましょう。雨でも快適に仕事ができるよう、業務に支障が出ない雨具を選ぶことも大切です。
弊社では、業務が中止になった場合でも、しっかりと給与を保証しています。チャレンジ精神のある警備員を募集しています。警備の仕事に興味がある方は、気軽にお問い合わせください。