やりがいのない仕事を続けるうちに、うつになることがあるようです。
とくに最近は、自身の承認欲求が満たされないことで仕事にやりがいを感じられずにうつになる若者が増えています。このようなうつは、「新型うつ」と呼ばれ、社会問題にもなっているのです。
今回は、仕事にやりがいを感じられないとうつになる理由や対処法について解説します。やりがいのない仕事で頑張るのがつらくなった方は、ぜひ最後までご覧ください。
仕事にやりがいを感じられないとうつになる理由
仕事にやりがいを感じられないと、承認欲求が満たされずにうつになることがあります。たとえば、仕事を頑張っても会社や上司から適切な評価を受けていないと感じると、うつになることがあるようです。
また最近は、承認欲求が強すぎることで起こる「新型うつ」と呼ばれる状態になる若者が増えているといいます。承認欲求が強すぎるがゆえに、その欲求が満たされずにうつになってしまうのです。
仕事に対して過度にやりがいを求めると、うつにつながる可能性があるため注意しましょう。
仕事にやりがいを感じる瞬間とは?
日経メディカルが2020年5月に行ったアンケートによると、仕事にやりがいを感じる瞬間について多い項目から順に並べると、次のとおりになりました。
- お礼や感謝の言葉をもらうとき
- 興味のある仕事をしているとき
- 目標を達成したとき
(参考:プロキャリ|日経メディカル)
まずは、仕事のやりがいを感じる瞬間をチェックしてみましょう。
お礼や感謝の言葉をもらうとき
お客さんや同僚から感謝の言葉をもらうと、仕事にやりがいを感じられます。接客業や営業、医療機関での仕事であれば、人から感謝の言葉をもらう機会も増えるでしょう。
自分から率先して人と関わろうとしたり、人が喜ぶことをしたりすると感謝の言葉をもらえ、仕事にやりがいを感じられるようになります。
興味のある仕事をしているとき
興味のある仕事をすると、楽しさを見いだせるためやりがいを感じられます。仕事を一生懸命続けてその奥深さを理解する過程で、興味が湧いてくることもあるでしょう。
仕事にやりがいを感じられないときは、もう一度初心にかえって一生懸命仕事に取り組み、興味を抱けるようになるとやりがいを感じられるかもしれません。
目標を達成したとき
目標を達成すると、仕事をするうえで充実感を得られて、やりがいを感じられる可能性があります。目標を立てる場合は、他の人と共有することをおすすめします。
目標を上司や同僚と共有することで、目標を達成したときに他の人から賞賛を得られます。仕事仲間からの賞賛は、承認欲求を満たすことにつながるので、仕事のやりがいにつながるでしょう。
仕事にやりがいを感じるための取り組み
日経メディカルが2020年5月に行ったアンケートによると、仕事にやりがいを感じるために人々が取った行動は次のとおりでした。
- 目の前の仕事に一生懸命に取り組む
- 研修・セミナーなどに参加する
- 人脈を広げる
目の前の仕事に一生懸命に取り組む
目の前の仕事に一生懸命に取り組むと、それが周囲の評価につながってキャリアアップできる可能性があります。
職場の上司や同僚から依頼された仕事は、あなただからこそ依頼された仕事かもしれません。
たとえ今の仕事が簡単に思え、やりがいを感じられなくても、まずはその仕事で最高のパフォーマンスを発揮するように努めてみましょう。その努力を周囲に認めてもらえた結果、責任を伴う重要な仕事を任せてもらえるのではないでしょうか。
研修・セミナーなどに参加する
研修やセミナーなどに参加してスキルを高めたり、知識を蓄えたりすると、それを仕事に活かせます。
能力が高い状態で仕事ができるため、好成績を収めたり、会社に貢献できたりする可能性が高くなります。承認欲求を満たすことにもつながるので、積極的に研修やセミナーに参加するとよいでしょう。
人脈を広げる
人脈を広げることで、それをビジネスに活かしたり、視野を広げられたりするため仕事のパフォーマンス向上につながります。仕事ができるようになることで、やりがいも感じられるようになるでしょう。
また仕事の人間関係も広がるため、周囲からの感謝や賞賛が増え、自身の承認欲求を満たすことにもつながります。
仕事にやりがいが感じられずにうつになりそうな時の対処法
ここまで、仕事にやりがいを感じる方法を紹介しましたが、どんなに頑張ってもどうしてもやりがいが感じられないこともあります。
そのような場合は、うつになる前に、頑張る以外の対処法を考えてみましょう。ここでは、次の対処法を紹介するので、参考にしてみてください。
- やりがいに固執しない
- 仕事への向き合い方を考えてみる
- 仕事を休む
- 転職をする
それぞれについて解説します。
やりがいに固執しない
仕事にやりがいを求めないようにすることも時には大切です。仕事内容や役割によっては、一時的にやりがいを感じられないこともあるのではないでしょうか。
やりがいに固執しないためには、仏教的な考え方が役立ちます。つまり、やりがいに固執してしまうのは、「自分にふさわしい仕事を与えられていないという慢心があるのかもしれない」と考えるのです。
仏教の考えでは、慢心を「いま、この瞬間」に集中することで払しょくします。やりがいがないと思える仕事でも、まずは一生懸命に取り組むことだけを考えてみましょう。
仕事への向き合い方を考えてみる
仕事への向き合い方を考え直して、別のやりがいを見つけるのも1つの手段です。たとえば、作業効率のみを考えて仕事をしてきたのであれば、丁寧さにコミットしてはいかがでしょうか。
または自分の評価ばかりを気にしている場合は、部署やチーム全体の成績が上がるような働き方を目指すのもおすすめです。意識が自分ではなく、他人に向かうことでものごとを客観視できるようになり、心が軽くなります。
仕事を休む
やりがいのない仕事で気分が落ち込んだら、うつになる前に仕事を休むことも大切です。仕事を休むことで、仕事のやりがいに固執した状態から解放されます。
趣味や家族、友達など仕事以外のフィールドでやりがいを見つけて、心をリフレッシュしましょう。
転職をする
今の仕事や職場自体に、どうしてもやりがいを感じられずにうつになりそうな場合は、転職するのも選択肢の1つです。うつになりそうな場合、転職をして環境を変えることが有効といわれています。
職場の上司に転職を考えていることを伝えづらい場合は、人事部や先輩に相談する手段もあります。
仕事でやりがいを持てずにうつになりそうなときは転職も1つの手段
仕事でやりがいをもてずにうつになりそうな時は、転職も1つの手段です。うつになってしまった後だと、転職も難しくなるので、どうしても仕事にやりがいを感じられない場合は転職を検討しましょう。
今回は、仕事にやりがいを感じられない場合の対処法について、さまざまな方法を紹介したので、ぜひ参考にしてください
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