冬の警備員の仕事は、寒くて辛そう。自分にこなせるのだろうか?
警備員を始めたばかりですと、冬の時期の仕事が不安ですよね。できれば、快適に働きたいもの。
寒さ対策をしなければいけないのはわかってはいるけれども、具体的にどうすればよいのかわからないという人のために、この記事では冬の寒さ対策について詳しくまとめました。
現役の警備員はもちろん、警備員の仕事を検討している人にとっても役立つ知識が満載です。
ぜひ参考にして、寒い時期を乗り切りましょう!
冬の警備はとにかく寒さが辛い
冬の警備は、とにかく寒さが辛いという声が多く見られます。
警備員は施設内の業務もありますが、交通誘導警備や雑踏警備など、外で仕事をする場合が大半です。
寒い時期はたとえ雨が降ったとしても、屋外で人や車両の誘導を行わなくてはいけません。
そこで、寒さ対策を万全にすることが必要になってきます。
防寒着を支給してくれるかチェック
防寒対策としてまず思いつくのが、厚手のコートやダウンジャケットといったアウターを羽織ることでしょう。しかし、警備員が私物のアウターを着用することは基本的に禁止されているのです!
警備員の制服は、公安委員会が許可したものに限定されているからです。
ここで、改めて警備員の制服について確認しておきましょう。
警備員は、警備会社から指定された制服を着て業務にあたらなければいけません。
制服は、警備会社が「警備業法」にしたがって用意しています。会社が公安委員会に届け出を出し、許可されたものだけを着用する決まりになっているのです。
そのため、許可された制服以外を身につけると、法律違反になってしまう恐れがあります。
したがって警備会社によっては防寒着を支給してくれるところもあります。
弊社でも防寒着を無料で支給して、警備員たちの服装を合わせています。
防寒着が破損したりした場合には無料で交換もしているので、会社基準の防寒着を別途購入する必要などはありません。
どれだけ寒くても、私物のアウターは着用できないことを覚えておき、会社が防寒着を支給してくれるか確認してみましょう。
寒さを防ぐ! 冬対策のポイント
この項目では、具体的な寒さ対策について解説しています。
くまなくチェックして、必要なアイテムがあれば揃えてください。自分の体は、自分でしっかり守ってあげましょう。
制服の下に重ね着をする
すぐに着手できる対策は、制服の下に重ね着をすることです。
重ね着することを見越して、制服はワンサイズ大きめのものを支給してもらうといいですね。制服の下にたくさん重ね着ができます。
さっそく肌着から見ていきましょう。
冬の警備には、裏起毛やウール素材の肌着を着用するのがおすすめです。吸湿発熱の肌着を身につける場合は、さまざまな種類がありますので、そのなかでもいちばん生地が厚いものを選ぶとよいでしょう。体感として、暖かさはかなり変わるはずです。特に寒さが厳しい日はインナーを重ね着して、可能な範囲で何枚も着てください。
肌着の上には、風を通さない素材の服を着用します。たとえば、フリース素材や裏起毛のものだと暖かいですが、制服の下に着ることを考慮すると、薄手で軽いものが適しています。
その際、あまり着ぶくれしないように気をつけましょう。
下半身の防寒にも気を配ってください。
寒い日は足元から冷えてくることが多いです。女性であれば、足の冷えに悩まされている人も多いでしょう。
冷えやすい下半身は、まず、裏起毛やウール素材のレギンスかタイツを履きます。その上に薄手のスポーツウェアを履いて、さらに制服のズボンを履くと暖かくなります。
足元も、厚手の靴下を履いたり、靴下を重ねて履いたりなど、しっかりカバーしてください。
また、手袋、ネックウォーマー、マスクなど、肌が露出するのを少しでも防ぐためのアイテムも役立ちます。手袋に関しては、こちらも中が起毛のものを選びましょう。ネックウォーマーは、口元まで隠せるものがベストです。
とにかく風を通さないようにすることが対策のポイント。風を遮断する素材に着目して、着るものを選定していきましょう。
カイロを使う
警備員の冬に重宝するアイテムとして、やはりカイロは外せません。ただし、どこでも貼ればよいわけではなく、適切なポイントに貼ることで効果的に体を温めることが可能です。
ネックがあるトレーナーやネックウォーマーで首を温めるのがよいのと同様に、カイロも首近くに貼ることで、すぐれた防寒効果を発揮します。
首を曲げた際に突き出る骨あたりにカイロを貼ってみてください。大椎(だいつい)と呼ばれるツボがあり、この部分を温めることで、全身が効率良く温まると言われています。
また、お腹が弱い、冷えやすい人は、腹部にカイロを貼って温めるようにしましょう。
腰にもカイロを貼るとよいですね。寒いと全身が強張ってしまい、腰にもダメージが加わってしまいます。十分に温め、腰部分も冷えから守ってあげてください。
体づくりにも気を配る
普段から体づくりに気を配ることも、実は寒さ対策に繋がっています。
具体的な方法としては、体を冷やさない食事をとること、湯船にちゃんとつかることです。
体の内側が冷えていると、外側からいくら防寒対策を行ったところであまり意味を成しません。内側から温めることが大切です。
休憩中には温かいものを食べ、温かいものを飲んでください。
食事の際には、スープなどの汁物の方が体を芯まで温めてくれます。にんじんやごぼうといった根菜類が具材に使われていると、より高い効果が期待できるでしょう。ほか、れんこんやほうれん草、ネギも寒さに強い体をつくってくれます。
体を温める代表的な食材として挙げられるのは、何と言っても生姜。
はちみつを加えた生姜湯がおすすめです。生姜はさまざまな料理に合う食材なので、冬場は積極的に摂取するとよいでしょう。
また、入浴の際には湯船にちゃんとつかることを心がけてください。
シャワーだけで済ませていると血の巡りが悪くなり、冷え性の原因にもなります。
身体を芯まで温めるのに適した方法は、38〜40℃くらいのぬるめのお湯に15~20分、全身ゆったりとつかるのが理想的です。時間が取れないときでも、5~10分必ずつかるようにしてください。
湯船につかると、疲労も軽減されますよ。
休憩中の過ごし方は? 休憩中も寒い?
警備員の仕事は「ほとんどの現場が外で寒い」というイメージがありますが、休憩の際には、屋内にある休憩室を使う事ができる現場もあります。
しかしながら、2号警備である交通誘導警備や雑踏警備では休憩室のない現場も多いです。
では、休憩中の寒さ対策はどんなものがあるでしょうか?
例えば休憩中に飲む飲み物としては、発酵処理がされた温かい紅茶やウーロン茶などがおすすめ。発酵させているものは、体を温める効果があるからです。
先ほど紹介した生姜湯も、血行促進の効果があるので寒さ対策に効果的ですよ。
休憩中でも寒さ対策を怠らないことで、次の業務にも集中できるはず。自分の体は自分で守り、大切にしてあげてくださいね。
まとめ
警備員の仕事は屋内の仕事もありますが、業務のほとんどは交通誘導警備や雑踏警備など、屋外で行われる業務です。
冬の時期は、しっかりと防寒対策を行ってください。
制服の下に何枚も重ね着をしたり、カイロを貼ったりすることはもちろん、普段の生活を見直すことも大切です。業務終了後は、湯船につかる習慣をつけましょう。
冬の警備は寒くてつらいというイメージが強いですが、防寒対策を万全に行うことで、業務にも集中できるはず。
多くの現場において、警備員はなくてはならない存在です。自分の体を寒さから守りながら、警備業務に臨みましょう!
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