土木作業員や関連職の年収はいくら?年収1000万円超える方法を紹介!

土木作業員の年収は高いとはいえませんが、資格を取得したりスキルアップしたりすると高収入も目指せます。

この記事では、土木作業員の年収や日当について詳しく解説します。さらに土木に関わる仕事として施工管理技士や設計士、オペレーターの年収も紹介。土木関連の仕事で年収1,000万円を目指す方法についてもお伝えします。

土木の年収が気になる場合は、ぜひ参考にしてください。

目次

土木作業員の年収や日当

土木作業員の年収や日当について詳しくみていきましょう。

正社員の平均年収

厚生労働省が運営するjobtagによると、土木作業員の平均年収は417.1万円です。平均の労働時間は173時間なので、時給に換算すると2,410円です。(2023年11月現在)

正社員以外の平均時給

正社員以外とはアルバイトや契約社員、派遣社員などの雇用契約の期間が限られた雇用形態をさします。求人ボックスによると、正社員以外の平均時給は派遣社員で1,197円、アルバイト・パートで1,081円です。(2023年11月現在)

日雇いで働いた場合の日当相場

土木作業員は日雇いで働いて、日当で給与をもらうことも多いです。求人サイトのインディードを確認すると、1万円~3万円の幅で求人ごとに差があります。給与額に影響を与える要因は、働く地域や重機操作に必要な資格の有無、昼夜の勤務時間帯などです。

年収が高い土木関連の仕事

土木の仕事には作業員以外にも、土木施工管理技士や土木設計技士、機械オペレーターなどの比較的高年収が期待できる仕事もあります。

土木施工管理技士

土木施工管理技士とは橋梁や鉄道、ダム、道路などの土木現場で施工計画を立て、現場の監督や指揮を担う職業です。構造物の品質を確保する必要もあり、大きな責任を伴う仕事です。

厚生労働省のjobtagによると、土木施工管理技士の平均年収は573.2万円と土木作業員よりも高く、有効求人倍率は11.63倍。つまり、1人の求職者に対して11社以上が採用を希望している状態です。(2023年11月現在)

土木施工管理技士は、ニーズが高いうえに、高収入を得られる職業です。

土木設計技士

土木設計技士とは橋梁や鉄道、ダム、トンネルなどの土木工事を進めるにあたって、調査や計画、設計を行う職業です。

工事現場の予定地に赴き、測量やボーリング調査を実施して、地形や地質を調査。その調査結果をもとに、設計や計画を行います。

とくに大規模工事で次のような分業体制のもとで工事が進められることが多く、土木設計技士が活躍しています。

  • 土木設計技士:調査や計画、設計
  • 土木施工管理技士:現場の監督や指揮

厚生労働省のjobtagによると、土木設計技士の平均年収は573.2万円です。土木施工管理技士と同様に、土木分野の仕事のなかでは高収入を得られる職業になります。(2023年11月現在)

建設機械オペレーター

建設機械オペレーターは、建設工事の現場で工事用機械や車両の操作や管理を行う仕事です。

建設機械の主な種類は次のとおりです。

  • ブルドーザー
  • パワーショベル
  • ホイルローダー
  • ダンプトラック
  • ロードローラー
  • クレーン
  • 杭打機 など

建設機械の規模は幅広く、重量が1トン未満の比較的小さなものから100トンを超える大型機械までさまざまです。

厚生労働省のjobtagによると、建設機械オペレーターの平均年収は453.8万円で、土木作業員よりも高収入が期待できます。(2023年11月現在)

土木業界で高収入を目指せる会社トップ5

業界動向リサーチによると、土木業界で高収入を目指せる会社は次のとおりです。

  • ショーボンドHD(平均年収 1,605万円)
  • インフロニア・HD(平均年収 983万円)
  • ナカボーテック (平均年収 887万円)
  • ビーアールHD (平均年収 866万円)
  • ライト工業 (平均年収 865万円)

各会社について詳しく解説します。

ショーボンドHD

ショーボンドHDは2008年設立の社会インフラの補強や補修を専門に取り組む総合メンテナンス企業です。インフラの設計や施工、材料や工法の研究開発、製造、販売まで幅広く対応します。

主な募集職種は次のとおりです。

  • 営業:物件の情報を集めて、受注につなげる
  • 設計:受注物件や営業物件の調査や診断を実施して、それをもとに設計を行う
  • 施工管理:受注した工事現場の管理や運営を行う
  • 研究開発:新工法や新材料を開発したり、既存工法を改善したりする
  • 事務:各種法令や制度に関する専門知識を活かして技術職をサポートする

インフロニア・HD

インフロニア・HDは2021年設立にされたグループ会社で、インフラ運営の上流から下流までをワンストップでマネジメントする総合インフラサービス企業です。傘下の企業には、前田建設工業や東洋建設などの準大手ゼネコンや中堅ゼネコンがあります。

人材の募集は前田建設工業や前田道路、前田製作所などの傘下企業の各社がそれぞれ行っています。たとえば前田建設工業の場合は、技術系と事務系のそれぞれで人材が募集されていて、4年生大学卒の初任給は26万円、大学院卒が28万円です。

ナカボーテック

ナカボーテックは、電気防食を中心とした腐食防食を専門にライフラインや海洋構造物の維持管理を行う企業です。

電気防食とは、金属に電気を流して金属が腐らないようにする工法で、海洋や水中、土壌中に作られる構造物に対して行われることが多いです。

募集職種は施工管理や営業、研究開発で初任給は高専卒で210,800円、大学卒234,800円、大学院卒248,800円です。ワークライフバランスにも力を入れており、結婚休暇やリフレッシュ休暇、育児休暇などの各種休暇制度が整っています。

ビーアールHD

ビーアールHDは2002年に設立されており、橋梁を中心としたプレストレスコンクリート工事を専門に行う企業です。コンクリート二次製品の販売や情報システム事業も手掛けています。

プレストレスコンクリート工事とは、コンクリートに対して圧縮する力を加えて、ひび割れ防止や強度、耐久性の向上をする工法です。

採用は極東興和株式会社や東日本コンクリート株式会社などの傘下企業のそれぞれで行われています。たとえば東日本コンクリート株式会社の場合は、施工管理や品質管理などの職種で働く人を募集しています。

初任給は次のとおりです。

  • 高卒217,000万円
  • 高専卒225,000円
  • 大卒233,000円
  • 大学院卒241,000円

ライト工業

ライト工業は1943年創業の歴史のある会社です。 特殊土木を中心に、創業以来70年を超えるノウハウと技術力で土木や建築工事を請け負っています。海外にもグローバルに展開していて、アメリカやシンガポール、ベトナムでの実績があります。

主な募集職種は次のとおりです。

  • 施工管理技士(土木・建築):地盤改良開示やのり面保護工事、マンション建築などの現場の管理者として工事をマネジメントする
  • 機械開発設計・整備職:工法や現場に合わせた機会の管理や整備を行う
  • 事務職:人事や総務、経理、企画などの事務業を担当する
  • 開発研究職:工事などで必要な調査、使用材料の選定、各種試験を担当する

土木で年収1,000万円を越える方法

土木で年収1,000万円を超えるためには施工管理を担当したり、大手ゼネコンに就職したりする方法が考えられます。

施工管理を担当する

施工管理のための情報サイト「セカコンプラス」が20~60代の施工管理1,344名に行ったアンケート調査によると、年収1,000万円を超えている人は全体の6%でした。

1,000万円を超える施工管理技士の特徴は、1級施工管理技士の資格を持っていたり、現場代理人や所長を務めた経験があったりすることです。

1級施工管理技士として経験を積み、スキルを磨くと年収1,000万円を超える可能性があります。

大手ゼネコンに就職する

2023年の大手ゼネコン各社の平均年収は次のとおりです。

会社名年収
鹿島建設1,163.5万円
大林組1,031.6万円
竹中工務店1,009.6万円
大成建設992.9万円
清水建設971.6万円

以上の5社を平均すると1034.2万円です。以上の会社に就職して、長期間継続して勤めると年収1,000万円を超える可能性が高くなります。

他にも奥村組や東亜建設工業などの中堅ゼネコンも平均年収が900万円を超えているため、長期的に勤めると高収入を目指せるでしょう。

スキルアップや資格取得で土木の年収は上がる

土木作業員は資格がなくてもなれる仕事ですが、収入アップを目指すためには資格取得やスキルアップが必要です。

施工管理技士や建設機械を操作するための資格を取得して経験を積みつつスキルアップすると、土木関連の職業で年収アップが期待できます。さらに1級施工管理技士になったり、大手ゼネコンに就職したりすると、年収1,000万円も目指せます。

土木や建築に関わる職業として警備員や荷揚げ屋の仕事もあります。土木作業員と同じように誰でもなれる職業で、資格やスキル取得による収入アップも目指せますよ。警備や荷揚げ屋の仕事に興味がある場合は、ぜひお問い合わせください。

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