「ブルーカラー」という言葉、聞いたことはありますか?
ブルーカラーは、主に工場や建設現場などで肉体労働を行う職業を指します。
近年は、人材不足や技術革新など、ブルーカラーを取り巻く環境も変化しています。
今回の記事では、
- ブルーカラーの仕事内容
- 魅力
- 職種
- 給与
- 将来性
などをわかりやすく解説します。
ブルーカラーとは?
ブルーカラーとは、主に肉体労働や技能労働を行う労働者をさします。
ブルーカラーと呼ばれるのは、従来は肉体労働や技能労働に従事する人が青い作業服を着用して働くことが多かったからです。
近年では、ホワイトカラーと同様に、知識や技術を必要とする職種も増えています。
ブルーカラー労働者は専門的な技能や知識を駆使して、工場や建設現場、運送業、農業などのさまざまな業界で働いています。
ブルーカラーの仕事の種類と平均年収目安
ブルーカラーの平均年収と該当する職種について解説します。
ブルーカラー職に該当する、主な業界別の平均年収は次のとおりです。
- 鉱業・採石業・砂利採取業:327.3万円
- 建設業:332.8万円
- 製造業:295.2万円
- 運輸業・郵便業:279.7万円
- 農業(専業):433.5万円
※農業以外は、「令和元年賃金構造基本統計調査の概況」を参考に記載し、農業は「令和3年 農業経営体の経営収支」を参考に記載。
各職種の概要については、以降で解説します。
建設業
建設業とは、土木一式工事業や建築物建設など、建物やインフラの建設を行う業界です。建設業には29業種がありますが、具体例をあげると次のとおりです。
- 建築工事業
- 土木工事業
- 特殊工事業
- 建設資材販売業
- 建設機械貸し出し業
- 建設コンサルタント業
- 大手ゼネコンやゼネコンの一次下請け業者
- 中小規模の建設会社
- 個人事業主
など多くの業者や人で構成されています。
建設技術や安全管理などの専門知識が必要であり、建設関連の資格は実にさまざまです。
製造業
製造業とは、原料を加工して新しい製品を作る産業で、大きく分けて次の3つの種類があります。
- 基礎素材型産業:鉄、石油、木材、紙などの製品で、産業の基礎素材となる製品を製造する産業
- 加工組立型産業:原材料と部品の加工との組合せによって製品を生産する産業
- 生活関連型産業:食品や日用品、家電製品など生活に密接に関連する製品を生産する産業
以上のようにひと口に製造業といってもさまざまな分野に分かれます。
運輸業・郵便業
運輸業・郵便業のなかでもとくにブルーカラーとして携わる人の数が多いのは運送業です。
運送業は企業または個人から依頼されて、自動車で荷物を運ぶ仕事で、大きく分けると次の3つに分類されます。
- 一般貨物自動車運送事業
- 特定貨物自動車運送事業
- 貨物軽自動車運送事業
一般貨物自動車運送事業では事業用の車両を用いて不特定多数の荷主から荷物を預かり、報酬をもらって荷物を運びます。
一方で特定貨物自動車運送事業は一般貨物自動車運送事業とは異なり、荷主が1社に限定される点が特徴です。貨物軽自動車運送事業は、軽自動車で荷物を運ぶ仕事です。
鉱業・採石業・砂利採取業
鉱業・採石業・砂利採取業は、固体や液体、ガスの状態で天然に存在する鉱物の採掘、採石に携わる事業です。
また採取した鉱物の品質向上のための処理を行う関連事業も該当します。
鉱業は、鉱物資源の試掘や採掘、選鉱、砕鉱、精錬、精製などを行います。
採石業は、工事などに使う石材を山や採石場から切り出す仕事です。
砂利採取業は採石業の一分野で、砂利を採取する仕事です。
農林水産業
農林水産業とは、農業や林業、水産業を総称したものです。
第一次産業に分類される産業の総称です。
農業は作物や家畜などを育てて、食べ物を生産します。
林業は森林を育てて、木材や紙などを生産します。
水産業は、魚介類や海藻などを水産物として生産する仕事です。
農林水産業は、日本の主要産業の1つであり、地域経済の発展に貢献しています。
昨今は農業の自動化を目指すスマート農業の推進などにより、著しく発展している業界でもあります。
ブルーカラー以外の仕事分類
ブルーカラー以外にも次のような職種の分け方があります。
- ホワイトカラー
- グレーカラー
- グリーンカラー
各タイプの職業について解説します。
ホワイトカラー
ホワイトカラーとは、事務系の職種に就く労働者の総称です。
オフィスで机に向かって働く人が多く、企業の管理部門で企画や管理などを担当することが多いです。具体的には、次のような業務を行います。
- 事務処理
- データ入力
- 経理
- 人事管理
- マーケティング
- 営業
以上の他にも、情報処理やデータ分析などさまざまな職種があります。
グレーカラー
グレーカラーとは、営業職や販売職などの専門職です。
ホワイトカラーやブルーカラーに分類できない業務に従事する職種をさすこともあります。
ホワイトカラーとブルーカラーの中間的な存在であり、専門的な技術を持ちながらも、現場で働くことの多い点が特徴です。
次のような職種が考えられます。
- コンピューター関連技術職
- デザイナー
- ライター
- 翻訳者
- エンジニア
- プログラマー
- アナリスト
- コンサルタント
グリーンカラー
環境に携わる職業を指す職種をグリーンカラーと呼ぶことがあります。具体的には、次のような職種が挙げられます。
- 林業
- リサイクル事業
- 太陽光発電・風力発電などの自然エネルギー関連事業
持続可能な社会の実現を目指して、環境とビジネスを両立させるために欠かせない職種です。
職業タイプの特徴とおすすめの人
タイプ | 特徴 | おすすめの人 | 代表的な職種 |
ブルーカラー | 肉体労働中心 | 体力があり、ものづくりが好き | 工場作業員、建設作業員、電気工事士、水道工事士、自動車整備士 |
ホワイトカラー | 知識・情報労働中心 | 頭脳労働が好き、デスクワークが好き | 事務職、営業職、技術職、専門職 |
グレーカラー | ブルーカラーとホワイトカラーの中間 | 現場での作業と事務作業の両方ができる | 営業事務、生産管理、物流管理 |
グリーンカラー | 環境問題に関わる仕事 | 自然が好き、環境問題に関心がある | 環境コンサルタント、エコツアーガイド、森林管理員 |
※ 上記はあくまで一般的な特徴であり、すべての職種に当てはまるわけではありません。
※ おすすめの人も、あくまでも参考です。
ブルーカラーの仕事が人気の理由
ブルーカラーが人気の理由は、次のようなメリットがあるからです。
- ワークライフバランスが整いやすい
- 未経験者でも募集されている
- 専門スキルが身に付く
それぞれのメリットについて解説します。
ワークライフバランスが整いやすい
ワークライフバランスとは、仕事と私生活の調和を保ち、快適な人生を送れる状態を維持することです。ブルーカラーは比較的休みがしっかり取れて、転勤も少ないからワークライフバランスが整いやすい点が特徴です。
ワークライフバランスが整うと、プライベートを充実できるため、人生を楽しんだり、家族関係が良好になったりする傾向にあります。
未経験者でも募集されている
ブルーカラーの求人は、経験不問で募集されていることも多く、未経験者でも始めやすい点が特徴です。
ブルーカラーの職種には、現場で体を使って働く仕事が多く、はじめは特定のスキルや知識を必要としない場合もあるため、未経験者でも挑戦しやすいとされています。
未経験で仕事をはじめた後は、企業のサポートを受けながら高度な業務を遂行できるスキルを身に付けられる点も魅力です。
専門スキルが身に付く
経験を積み知識や技術を学ぶことで専門スキルが身に付き、手に職をつけることも可能です。
業種ごとにさまざまな資格があります。
資格を取得すると収入アップを目指せる点もポイント。
スキルが身に付くと転職の際にも、採用をしてもらいやすくなるでしょう。
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今回はブルーカラーの職種や仕事内容について解説しました。
ブルーカラーは、未経験からでも始めやすく、続けることで専門スキルが身に付くメリットがあります。
またライフワークバランスが整いやすい点も魅力です。
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