不動産営業の将来性はどうなっている?営業として成長するためのポイントも紹介

不動産営業を検討しているけれども、将来性はどうなのか?

将来性があれば転職活動に対するモチベーションは上がるし、キャリアアップもできればなおよいですよね。

ここでは、不動産営業を目指している人向けに、業界の将来性について解説しています。営業として成長するためのポイントも紹介。ぜひ参考にしてください。

目次

不動産業界の現状とは?抱えている課題についても解説

不動産業界の将来性について知る前に、まず業界の現状や抱えている課題について見ていきましょう。

不動産企業は増加傾向にある

近年、不動産企業は増加傾向にあります。

その理由として、2020年に東京オリンピックが決定したこと、金融緩和政策が実施されたことなどが挙げられるでしょう。

大規模な国際イベントが開催されると、選手村が建設されたり、外国人が訪れたりすることで、宿泊施設の需要が大幅に向上します。そのため、不動産価値が上がる傾向があります。

また、金融緩和政策も大きな要因。金利が引き下げられると、不動産を購入する人だけでなく、投資する人も多くなります。そのため、不動産業界が活性化し、不動産企業も増加したと考えられます。

国土交通省のデータによると、

宅地建物取引業者数

引用元:国土交通省公式(PDF)

宅地建物取引業者数は、

  • 2013年(平成25年):122,127件
  • 2023年(令和5年):130,583件

となっており、10年連続で増えていることがわかるでしょう。

今後はインバウンド効果などもあり、さらに増加していくことが予想されます。

市場規模は比較的安定している

不動産市場規模は比較的安定した状態であり、将来性についても過度に不安になる必要はないでしょう。

不動産取引調査のデータによれば、

不動産取引調査

引用元:日本不動産研究所公式

不動産業界の取引量は、リーマンショックや金融緩和政策などの影響で増減を繰り返していましたが、2024年上期の不動産取引市場の規模は、約3兆7,000億円と過去最高額でした。

これらのデータから、不動産取引市場は長期的に増加傾向にあることがわかります。今後も、さらに伸びていくことが予想されます。

空き家問題が深刻化している

不動産業界が抱えている課題として覚えておきたいのが、空き家問題が深刻化していることです。

参照データによると、

空き家問題

引用元:大和ハウス工業公式

2023年の空き家総数は899.5万戸、空き家率は13.8%です。

空き家率だけに注目すれば大きく変わっていないような印象ですが、空き家数に関しては1993年と比較し、2023年は約2倍となっています。

人材不足が進んでいる

近年の不動産業界では、人材不足が課題となっていることも現状として知っておきましょう。

人手が不足している原因としては、不動産業界においてIT化が遅れていることが挙げられます。そのため、長時間労働や休日出勤が多くなってしまう企業もあり、離職せざるを得ない人が増えているのではないでしょうか。

不動産業界の将来性

ここでは、不動産業界の将来性について解説しています。どのような需要があるのかを知っておくと、ニーズに合ったサービスを提供できるようになるでしょう。

リフォーム・リノベーションの需要が高まっている

今後、リフォーム・リノベーションの需要が高まっていくと思われます。

空き家問題について紹介しましたが、近年、空き家をリフォーム・リノベーションして賃貸住宅にしたりカフェなどの店舗にしたりと、さまざまな方法で空き家を活用する人が増えています。

データを見てみると、

リフォーム・リノベーション

引用元:矢野経済研究所公式

2023年の住宅リフォーム市場規模は、7兆3,575億円。2030年までは右肩上がりになると予測されています。

新築物件の建築も重要ですが、これからはリフォーム・リノベーションのスキルや知識が求められるかもしれません。リフォーム・リノベーションによって付加価値の高い不動産にできることは、不動産営業としてより活躍できることにつながるはずです。

少子高齢化によって需要が変化している

少子高齢化によって、不動産の需要も変化している傾向にあります。

たとえば、高齢者向けの社宅や労働世代の単身世帯向けの物件、ZEH(ゼロエネルギーハウス)などの省エネ物件など。

時代の変化に柔軟に対応して、顧客のニーズに合った提案ができれば、不動産営業として大きく活躍できるかもしれません。

インバウンド需要が高まっている

観光を目的に日本を訪れる外国人が増加しており、不動産市場にも影響しているようです。

観光業が回復するにともなって、観光施設や宿泊施設などの需要が高まっていくことが予想されます。したがって、国外の不動産投資家や海外の顧客への対応力を身につけておく必要があるでしょう。

不動産営業のキャリアプランとは?

不動産業界は、今後ますます活性化していくことが予想されます。そのなかで、不動産営業はどのようなキャリアプランを積んでいけばよいのか、参考にしてください。

より稼げる会社に転職しキャリアアップする

インセンティブの高い企業に転職し、キャリアアップを目指す人も多くいます。

不動産会社での通常業務はあまり変わりがないため、ある程度の知識やスキルを習得したら、さらにほかの会社でキャリアアップするのもひとつの方法でしょう。

会社内で昇進し経営ポジションを目指す

社内でキャリアアップを目指すのもよいでしょう。

社内で昇進すれば、経営や人材育成に関わることができ、さらにキャリアアップすることが可能です。そのためには、不動産営業としてトップの実績を上げなければいけません。さらに、マネジメント能力や部下から信頼される人間力なども身につける必要があります。

営業のプロとして独立する

不動産営業のプロとして独立するキャリアプランもあります。

通常の不動産営業と同じ、賃貸や売買の仲介を行うのが仕事です。独立して仕事をするには、企業と契約する方法、仕事募集サイトに登録しオファーを待つ方法などさまざまな方法があります。

不動産コンサルタントになる

不動産コンサルタントになるのも、キャリアアップのひとつの方法です。不動産の購入や売却、管理方法などについてアドバイスすることがおもな仕事です。

不動産コンサルタントは特定の資格を取得したあと、5年以上の実務経験がないと登録できません。壁は高いかもしれませんが、その分信頼性も高く、稼げる仕事だと言ってよいでしょう。

不動産営業で成長するには?

最後に、不動産営業として成長する方法を紹介します。営業職に就いた後の自分の姿が具体的にイメージできるようになるはずです。

コツコツと実績を作る

まずは、着実に実績を作っていきましょう。

営業職は自分ががんばった分だけ数字として成果が出やすく、評価もされやすい仕事です。

まずは大きなことを一気にやろうとせず、毎日の通常の業務をコツコツとこなしていくことで実績はおのずと積みあがっていきます。

多くの業務に携わって知識を深める

なるべく多くの業務に関わって、不動産の知識を深めることも重要です。

営業だけでなく事務の仕事も覚えておくと、電話対応やメール作成、物件の図面作成、物件登録なども行えますし、できる仕事の幅が広がります。

もし独立した場合、すべての仕事を自分で行う可能性もあるかもしれないので、多くの業務をこなすことを心がけましょう。その分、キャリアアップにもつながるはずです。

必要な資格を取得する

不動産業界は、法律や規制が変わる頻度が高いため、常に最新の知識を学ぶことが必要です。

知識を学び続けるだけでなく、資格を取得し不動産営業への専門性を高めることで、顧客の信頼や満足度を得られるでしょう。成約率もアップするかもしれません。

不動産営業に関する資格については、以下の記事も参考にしてください。

取得していると有利に!不動産営業におすすめの資格6選 | 働き方サイト

ITスキルを身につける

不動産営業は、ITスキルを身につけておくことも必須です。

たとえば、物件情報や顧客管理はもちろん、オンラインでの物件紹介やバーチャル内見など。さまざまな場面でデジタルツールの活用が増えているため、ツールを使いこなせると高精度な提案ができるようになります。

人手不足や長時間労働の課題を解決するためにも、ITスキルの取得は必須です。ITスキルを身につけておけば、不動産営業としてもさらにレベルアップしていけるでしょう。

まとめ

不動産業界の企業は増加傾向にあり、不動産の需要も今後ますます高まっていくでしょう。将来性は十分にある業界だと言えます。

キャリアプランについては、社内で昇進を目指す、独立するなどさまざまなプランが考えられますが、不動産営業として成長するには、まずコツコツと実績を積むことから始めましょう。専門性も少しずつ身につけていけば、将来は多くの選択肢を得られます。

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