「目は覚めるけど起きれない…」
「朝起きれないのは大人の甘えと思っているから、社会人として自信がない」
以上の悩みがある場合は、この記事の内容がきっと役に立ちます。
この記事では、目は覚めるけど起きられない理由を3つに分けて解説します。さらに朝からスッキリ起きるための方法も紹介。朝の起床についての悩みを抱えている場合は、どうぞ参考にしてください。
目は覚めるけど起きれない理由3つ
目は覚めるけど起きれない場合、体内時計や自律神経が乱れているのかもしれません。
または起立性調節障害になった場合も、なかなか起きられなくなることもあります。目は覚めるけど起きれない理由について解説します。
体内時計が乱れているから
人間は体内に一定の時間を刻む時計を持っており、それが眠りをコントロールしています。体内時計があるからこそ、毎日同じ時間に眠くなり、朝になると同じ時間に起きられます。
そのため体内時計が乱れると、なかなかスッキリと目覚めることができず、なかなか体を起こせないこともあるのです。体内時計を調節しているのはメラトニンと呼ばれるホルモンで、脳の深くにある松果体から分泌されます。
メラトニンには眠くなる作用があり、就寝から2~3時間後に分泌量がピークに達し、その後徐々に減っていきます。その代わりコルチゾールと呼ばれる覚醒作用のあるホルモンが分泌され、朝に近づくにつれて目を覚ます準備が進みます。
以上のようにメラトニンとコルチゾールの分泌がうまくいけば、朝からスッキリ起きられます。しかし、両者のバランスが崩れて体内時計が乱れると、朝から起きられなくなるのです。
自律神経が乱れているから
自律神経が乱れると、活動とリラックスのバランスが悪くなり、朝から起きられなくなります。自律神経のなかでも人間を活動状態にする神経は、「交感神経」。一方で人間をリラックスや休息状態にする神経は、「副交感神経」と呼ばれます。
就寝時には副交感神経が優位になって休息モードになり、眠りやすくなります。その後は通常であれば、朝方になるに従い交感神経が優位になって、起きられる状態になります。
しかし自律神経が乱れると、交感神経が優位にならず、なかなか活動モードになりません。その結果、目は覚めるけど体が動かずなかなか起きられなくなります。
起立性調節障害になっているから
起立性調節障害とは、自律神経の働きが不安定になり、体や脳内を巡る血液循環が悪くなった状態です。脳や体の血流が悪いため、頭がぼーっとしたり、体がだるくなったりします。
起立性調節障害になると起床が苦手になるだけでなく、立ちくらみや頭痛が出てくる点も特徴です。また午前中に症状が現れやすく、午後からは体調が回復することが多く、夜に目がさえて眠れないこともあります。10~16歳の思春期に多く、遅刻や欠席の原因になることもあります。
起きようとしても起きれないときの対処法
起きようとしても起きれないときは、睡眠の質を高めたり、生活習慣を整えたりすることが大切です。起きれないときの対処法について、次の6つを解説します。
- 早寝早起きの習慣を身に付ける
- 朝食を食べる
- 適度に運動をする
- 22時以降のスマホやパソコンを控える
- 二度寝をしないようにする
- 部屋を暗くする
以上の対処法について詳しく解説するので、起きられない場合は、ぜひ試してみてください。
早寝早起きの習慣を身に付ける
早寝早起きの習慣を身に付けると、自律神経のリズムが整い朝からスッキリ起きられるようになる可能性があります。早寝早起きで生活のリズムを整える場合は、朝から日光を浴びたり、運動をしたりするとよいでしょう。
たとえば朝から散歩の習慣をつけると、起床後に日光を浴びながら同時に運動もできます。運動をする場合は、あまり激しくすると二度寝する可能性があるので、疲れない程度に30分くらい歩くことをおすすめします。
朝食を食べる
朝食は生活のリズムを整えたり、一日のエネルギーを補給したりするための大切な習慣です。朝食を抜いてしまうと、脳のエネルギー源であるブドウ糖が不足して、頭がぼーっとするかもしれません。
思考がスッキリしないので、ダラダラしてエネルギッシュに体を動かせないこともあります。スープや野菜ジュースなど少量でもいいので、朝からエネルギーを補給するようにしましょう。
適度に運動をする
昼間リモートワークをしている人は、体を疲れさせるために適度に運動をすることをおすすめします。運動をする場合は屋外で日光を浴びると、さらに効果的です。日光を浴びるとセロトニンと呼ばれるホルモンが分泌されるのです。
セロトニンは夕刻になるとメラトニンのホルモンに変化して、メラトニンの作用で夜間によく眠れるようになります。寝つきが良いと、朝もスッキリ起きやすくなるので、日中の適度な運動はおすすめです。
22時以降のスマホやパソコンを控える
スマホやパソコンには脳を覚醒させるブルーライトが含まれています。そのため22時以降にスマホやパソコンをすると、頭が冴えて眠れなくなるのです。眠れない時間が長いと、必然的に睡眠時間も削られてしまい、朝から起きられなくなります。
朝のスッキリとした目覚めのためにも、少なくとも22時以降のスマホやパソコンを控えるようにしましょう。
二度寝をしないようにする
二度寝をしてしまうと、睡眠のリズムに乱れが生じて、朝からすっきり起きられなくなります。また二度寝が習慣化することで、目が覚めても、また眠気が襲ってきやすくなります。
二度寝を避けるためには、朝起きたら日光を浴びて、早めに脳を覚醒させるようにするとよいでしょう。
部屋を暗くする
部屋を暗くして寝た方が、明るい状態で眠るよりも睡眠の質がよくなります。しかし、なかには暗くすると不安になって、ドキドキして眠れない場合もあるでしょう。
そのような場合は、暗くすると逆効果なので無理に部屋を暗闇にする必要はありません。暖色系のライトなどもうまく利用しながら、眠りやすい環境を整えましょう。
朝起きられない大人は甘えているのか?
朝起きられない場合は、なにかしらの事情がある場合もあります。そのため必ずしも起きれないことが、大人の甘えともいいきれません。起きれないことを、過度に気にしないようにしましょう。
また朝起きるのがつらい社会人は多いものです。さらに起きれない事情として病気の可能性もあるので、生活に支障がでるくらいに起きれない場合は医療機関にも相談してみましょう。
社会人の約90%は朝起きるがつらい
べースメントアップス株式会社が210人を対象に行った調査によると、朝起きるのがツラいと思っている人が89%に上りました。
引用:ベースメントアップス株式会社による調査|PR TIMES
社会人になっても、朝から起きるのが苦手な人は、意外と多いようです。朝起きられない状況は、誰にでも起こりうることなので、甘えていると落ち込む必要はないでしょう。
病気の可能性もある
目は覚めるけど、なかなか起きられない場合、それが病気のサインの場合もあります。代表的な病気としてうつ病があげられます。うつ病になると、どんなに寝ても寝たりないと感じられる場合があります。
最近、プライベートや仕事で悩みやストレスを抱えて心身が疲れていると感じる場合は、一度医師に相談した方がよいでしょう。
目は覚めるけど起きれない場合は生活習慣を整えてみよう
目は覚めるけど起きられない場合、まずは生活習慣を整えて自律神経や体内時計の乱れを整えましょう。
また朝起きられなくて日常生活に支障がある場合は、うつ病などの病気の可能性もあります。病気の場合は、自分の努力ではなかなか起きられるようにならないので、医療機関を受診して適切な治療を受けるようにしてください。
弊社で働いている従業員にも、朝が苦手な人は大勢います。朝の目覚めで悩んでいる場合は、弊社の従業員と一緒に起きられるように努力してみてはいかがでしょうか。
弊社では、警備員や荷揚げ屋、事務員など複数の職種で従業員を募集していますので、どうぞ応募してみてください。
下記のような国の許可を受けた事業所から支援を受けることも可能です。