警備の仕事を続けるのを不安に思うことはありませんか?
実は警備員には、管制官という管理職になるという道があります。
管制官は、現場に警備員を配置・手配するのが主な役割の内勤の仕事です。
給料もアップし、管制官を経てさらに昇進もできるため将来性も抜群です。
この記事では管制官の仕事内容や、管制官になるための方法について解説します。
ふだん知ることの少ない管制官のリアルな体験談もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
※弊社では管制官のことを独自に「統制官」と呼び、士気を高めています。
管制官(統制官)とは
管制官とは取引先からの依頼を受け、現場に配置する警備員の手配を行う管理職です。
警備員からキャリアアップしてなる場合が多く、日中の内勤業務が主になります。
現場の警備員よりも人数が少ないため、会社によっては管制官を希望しても就けない場合が多々あります。
取引先への対応や警備員とのやりとりなど、現場とは違った能力を求められる仕事です。
給料は一般の警備員より高く、管制官を経験しさらに上の役職をめざす人も多くいます。
管制官の仕事内容
現場の警備員に比べると、なじみのない管制官の仕事。
実際どのような仕事を行っているのか、主な内容をご紹介します。
警備員の配置・手配
取引先のニーズに合わせた警備員の手配や配置、連絡調整を行うのが最も重要な役割です。
前日までに現場にどの警備員を配置するかきめて、取引先や警備員に連絡調整を行います。
警備員の勤務形態はほかの業種以上に幅広く、1人ひとりの雇用条件や向き不向きはさまざまです。
管制官は警備員1人ひとりについて把握した上で、現場に合った人を見極め配置します。
また、前日までに配置を終えていても、当日になって不測のトラブルや突発休は起こってしまうものです。
管制官は状況をすばやく把握し、現場に支障がでないように臨機応変に対応をします。
特に大型イベントの警備で数百人単位の手配をするときは、緊張感や正確さがたいへん重要になります。
管制官は警備員のスムーズな配置により現場の安全を裏から支える、やりがいのある仕事です。
取引先とのやりとり
取引先とのやりとりを行い、良好な関係を維持するのも管制官の仕事になります。
こまめな連絡調整や正確な仕事ぶりが、信頼関係を作る上ではとても大切です。
取引先とのトラブルがあると会社自体への損害もありえるため、責任感のあるやりとりが求められます。
連絡調整や必要なら交渉を行う管制官は、警備員が働きやすい環境や会社の利益に直結する重要な役割です。
巡回業務・その他雑務
警備会社によっては現場への巡回や、その他さまざまな雑務を行う場合もあります。
現場の警備員が安全でスムーズに仕事ができるよう、裏方として支えます。
管制官になるメリット
管制官になるメリットは、給料アップ以外にもさまざまです。
「管制官をめざすメリットって何があるんだろう」と気になる方はぜひ参考にしてみてください。
給料アップ
管理職の扱いになるので、手当による給料アップが見込めます。
夜勤や交代勤務を続けている方の中には、体力的にきついと感じている場合も少なくありません。
管制官になれば手当がつくので、夜勤をしなくても給料を上げられます。
年齢の若い方にとっては特に、将来を考えて管制官になって給料を上げるメリットは大きいでしょう。
基本的にオフィスワーク
内勤になるので、体力を必要とする場面は少なくなります。
管制官の仕事ぶりをイメージするには、オフィスワークの会社員をイメージしてみてください。
人を動かす管理職としての大変さはあるものの、そのぶん身体の負担は少なめです。
プライベートとの両立がしやすい
シフト制ではなくなるので、家庭やプライベートとの両立がしやすくなります。
管制官はカレンダー通りの日勤業務が多く、現場の警備員より勤務形態が規則的です。
プライベートの事情で夜勤や交代勤務ができなくなっても、働き続けやすいのは大きなメリットです。
さらなるキャリアアップも可能
働きぶりを評価され実績を積めば、さらに上の役職への昇進もできます。
キャリアアップを目指したい方は、まずは管制官を目指すのをおすすめします。
管制官になるためには
管制官になるには警備関係の資格や実務経験があると有利です。
ほかにも、管制官になる道が開けている会社へ就職するのもおすすめです。
具体的な内容は以下でご紹介します。
必要な資格や実務経験
必要な資格は特になく、警備員の経験は必須ではありませんが経験や資格は管制官としての選考の際に有利に働くでしょう。
警備員としての経験は配置を考える時やトラブルの対応時に間違いなく役に立つからです。
また、持っていると有利な資格としては警備業務検定や警備員指導教育責任者などがおススメです。
取引先への対応も多い仕事になるので、電話対応や営業の経験も持っていると有利になります。
職場選びも重要
現場の警備員に比べると枠が少ないので、管制官になれるかは働いている職場しだいの面もあります。
会社側にキャリアアップの制度がないと、いくら頑張っても管制官になるのは難しい可能性があるためです。
そのため、キャリアアップを応援している会社や、比較的新しめの会社がおすすめです。
管制官に向いている人の特徴
管制官は警備員と異なる適性を求められます。
具体的にはまじめで几帳面・コミュニケーション力の高い方は向いている可能性が高いといえます。
まじめで几帳面
責任感を持って仕事を几帳面にこなせる人は管制官向きです。
取引先と調整しながら大人数の警備員のスケジュール管理を行うため、仕事に精密さを求められるためです。
まじめで几帳面な仕事ぶりは、責任の重い管制官の仕事でも活躍できるといえます。
調整・交渉力がある
マネジメント業務や調整・交渉を行ったことのある方や、コミュニケーションが苦にならない方にもおすすめです。
管制官は現場が働きやすいように取引先と交渉したり、トラブルやクレームへの対応をしたりするのも仕事なのが理由です。
仕事をスムーズにするには、日頃から取引先や現場の警備員とよい関係性を作るのが大切になります。
警備員や取引先のことを知って配置を行う管制官には、高いコミュニケーション力が求められます。
管制官(統制官)になるまでの体験談
管制官ってどのくらいでなれるのかと疑問に思う方もいるかもしれません。
この項目では、弊社の社員が管制官までキャリアアップした体験談をご紹介します。
※これは脚色を加えたフィクションですが、弊社ではこのようにキャリアアップされる方が多いです。
入職当初:現場の警備員からスタート
入職時は20代半ばで、まったくの未経験で警備の世界に飛び込みました。
東京までの交通費も支給してもらい、ワンルーム家具付きの単身寮に入居。
研修を受けた後、現場に配置されて警備員として経験を積むことになります。
最初はお金もなく苦しい日々でしたが、腐らず前向きに頑張り続けました。
体調管理を徹底するためにていねいな暮らしを習慣づけたのは、統制官になった今も役立っています。
半年後:警備リーダーへ昇進
半年後、日々の仕事をコツコツ真面目に取り組んだ姿勢を評価され、警備リーダーに昇進することになりました。
責任が増えることに最初は不安もありましたが、フォローしてもらえたので困ったことはあまりなかったです。
リーダーになり給料アップしたこともあり、都会生活を楽しめるようになりました。
今まで働いていた職場は頑張っても給料が変わらず、ポストが開いていないので昇進も期待できませんでした。
今働いている会社は頑張りを評価する制度が整っていて昇進もしやすく、やる気を維持しやすいなと感じています。
2年後:統制官へ抜擢
リーダーになって1年半くらい経ったころ、ご縁があり結婚することになりました。
報告したところ、上司から「やる気があるなら統制官に推薦する」というお話をもらいました。
給料も上がりますし、管理職としてのポジションは家庭を持つにあたって欲しいところ。
推薦をお願いし、結婚と同時に晴れて統制官として働くことになります。
日勤のみなので、子どもが産まれても子育てと両立し働き続けることができています。
大変なこともありましたが、頑張って統制官になれて良かったと思っています。
管制官を視野にいれるなら職場選びが重要
管制官は警備員の管理職で、警備員の配置や手配・取引先との連絡調整をおもに担当する仕事です。
内勤業務になり体力をさほど必要としないことや、給料アップやキャリアを積めるといったメリットがあります。
特別な資格は必要ありませんが、警備員とは違った能力を求められる仕事です。
責任のある仕事になるので、まじめで几帳面な性格で、コミュニケーションが苦にならないタイプが向いています。
管制官を目指したい方は、キャリアアップを支援している会社を選ぶことも重要です。
特に比較的若めの会社を選ぶと、役職につきやすい可能性が高まるのでおすすめです。
警備員として働きつづけるのが不安という方は、管制官としての道を目指してみてはいかがでしょうか。
働き方サイトでは警備員として活躍してくれる方を募集しています!副業として、隙間時間に、本業で頑張る!など働き方は自由です。
比較的若い会社なので、あなたの頑張り次第で管制官やそれ以上の役職者になることもできます。
興味のある方はぜひ一度ご連絡ください。