成人して実家暮らしをすると、周囲の一人暮らしの友達や職場の同僚が自立しているように見えて気後れしていませんか。
しかし実家暮らしの目的によっては、今の経済状況や生活スタイルに合わせた賢い選択ともいえるのです。賢い選択であることを自覚できると、まさに「実家暮らしはメリットしかない!」と胸を張って言えるようになり、自信を持って実家暮らしができます。
今回は「実家暮らしで自信が持てない…」「周囲から実家暮らしを良く思われていない…」という人に読んでもらうための記事を書きました。
実家暮らしのメリットや賢い選択である理由、周囲から「うざい」と思われないための方法について解説するので、参考にしてください。
実家暮らしのメリット6選
実家暮らしのメリットは次のとおりです。
- 貯金をしやすい
- 自由に使える時間が多い
- 孤独感が少ない
- 健康的な生活を送りやすい
- 防犯面で安心できる
- 家族の協力を得られる
それぞれのメリットについて解説します。
貯金をしやすい
実家暮らしは家族と家計を分担できるため、家賃や光熱費の負担が軽減されます。収入の一部を貯金や投資、学習に回す余裕が生まれ、将来に備えたり、目標の達成を目指したりできる点が魅力です。
経済的なメリットを考えると、実家暮らしも賢い選択といえるでしょう。
自由に使える時間が多い
家族と家事を分担することで、一人暮らしよりも時間的な余裕が生まれます。その自由な時間を使って、趣味や勉強に時間を費やせるのが実家暮らしの醍醐味のひとつです。
時間的な余裕は心の余裕にもつながるため、ストレスレスな生活を送りやすい点も魅力。これから新しいことを始める際にも、それに必要な時間を捻出しやすい点もポイントです。
孤独感が少ない
実家暮らしは家族や親と一緒に生活するため、ひとりになることが少ないです。そのため孤独感や寂しさが軽減され、精神的にも安定します。
とくに仕事で困難に直面してストレスを抱えたときに、相談できる家族がいることは心の支えになります。気心の知れた人間関係のなかで、感情的なつながりを感じて生活しやすく、楽しい日々を送れるでしょう
健康的な生活を送りやすい
実家暮らしの場合、親が食事を作ってくれることも多く、栄養バランスの取れた食生活を送れます。また家族との共同生活により、生活習慣が乱れにくいのも特徴。一人暮らしだと、ついつい夜更かしをしたり、寝過ぎたりします。
しかし生活習慣の整った家族と一緒に過ごすと、自然と整った生活リズムで過ごすことが期待できます。病気になった場合も、家族のサポートを受けやすいため、健康状態を良好に維持する環境が整いやすい点が魅力です。
防犯面で安心できる
家族が同居していると、外出しても家族の誰かが家にいることも多く、それが防犯に役立ちます。また災害などの緊急時には、家族が一致団結して危機を乗り越えられるため、安心です。
家族の協力を得られる
実家暮らしで家族が同居していると、日常生活や家事、子育てなどでお互いに支え合えます。また家族が協力して家事を負担すると、心身への負担も軽減できるでしょう。
仕事やプライベートで問題が起こった際も相談や助言を得やすく、困難を克服しやすくなります。
実家暮らしはやめたほうがいいのか?それとも、賢い選択?
実家暮らしについて周囲から悪くいわれたことや、世間体を気にしていませんか?そのような場合、「実家暮らしはやめたほうがいいのか?」と悩むこともありますよね。
しかし周囲の意見や世間体を気にして、実家暮らしを辞める必要はありません。実家暮らしが現在の経済状況や生活スタイルに対してプラスに働いているのであれば、むしろ賢い選択をしているといえます。
また現在は、実家暮らしをする成人も増えていますので、実家暮らしはとくに特別なことではありません。
若年未婚者と壮年未婚者における実家暮らしの割合
令和3年の国民生活基礎調査の概況によると、65 歳以上の人がいる世帯の世帯構造の年次推移は次のとおりです。
以上のデータのなかから、「親と未婚の子のみの世帯」を確認すると調査開始の1986年以降、増加傾向にあることがわかります。
同調査は65歳以上の人がいる世帯を対象にしているため、親が65歳以上ということになります。つまりある程度の年齢を重ねた独身者が、親と同居するケースが増加傾向にあることから、現在では成人の実家暮らしは特別なことではなく、ごく普通のことなのです。
実家暮らしを続ける人が増える背景には、それなりの理由があると考えられます。
実家暮らしを続ける理由
実家暮らしを続ける理由は、収入が少なかったり、親の介護をする必要があったりするからです。
このような理由で実家暮らしをするのは、現在の経済状況や生活スタイルに合わせた暮らしを選択していることになります。現在の状況に柔軟に対応した状況ともいえるため、実家暮らしを続けるのは賢い選択といえるのではないでしょうか。
収入が少ないから
収入が少ないまま実家暮らしを続けることには、いくつかのメリットがあります。まず第一に、生活費が低く抑えられるため、貯金や将来への備えがしやすくなります。また、家計が安定しているため、突発的な支出や緊急の出費にも対応しやすいです。
さらに、実家暮らしを続ける間に、スキルや学習に時間や資源を充てることができます。新しいキャリアを築くためのトレーニングや資格取得、自己啓発活動に集中できるチャンスが広がります。
ただし、実家暮らしのデメリットも考慮する必要があります。個人の独立や自己成長に制約を与えることがあるため、将来的な独立の計画をしっかり立てることも重要です。
親の介護をする必要があるから
親の介護をするために実家暮らしを続けることは、家族としての責任と使命を果たしているといえます。
夫婦間で介護の必要性が出てきた場合は、家族として独身者が要介護者をサポートすることで、介護をしている親のストレスや孤立感を軽減できます。
ただし、介護は身体的・精神的に負担の大きい仕事であり長続きさせるのが難しいです。さらに介護だけに時間を取られないためにも、自分自身のライフバランスにも配慮する必要があります。
公的なサポートを受ける選択も考慮しながら、親と同居して介護をするかどうかを判断することが大切です。
実家暮らしで友人にうざいと思われないためには?
実家暮らしが賢い選択といえども、周囲と価値観や金銭感覚が合わずに「うざい」と思われてしまうこともあります。次の点に注意して、友人や知人、職場の同僚に悪い印象を与えないようにしましょう。
- 金銭感覚を合わせる
- 一人暮らしの大変さを理解してあげる
- 家にお金を入れる
以上について一人暮らしの独身者に配慮してあげることが大切です。
金銭感覚を合わせる
金銭感覚が違い過ぎると、一人暮らしの独身者から反感をかう恐れがあるので、注意しましょう。
とくに20代前半の若年層が一人暮らしをすると、給与が低いことで自由に使えるお金がないことも多々あります。一方で実家暮らしであれば、家賃や食費、光熱費が一人暮らしよりも安く抑えられ、比較的自分の自由にできるお金も残りやすいかもしれません。
そのため、一人暮らしの友人と実家暮らしの自分とで金銭感覚にズレが生じて思わぬ反感をかう恐れがあります。たとえば一緒に遊んだり、旅行にいったりする際は、なるべく金銭感覚を合わせてあげるようにしましょう。
次の記事を読むと一人暮らしの20代の経済状況を垣間見ることができますので、参考にしてみてください。
一人暮らしの大変さを理解してあげる
実家暮らしの人が一人暮らしの独身者と仲良くするためには、相手の大変さを理解してあげることも大切です。
一人暮らしは、家事や食事などを自分で行う必要があるため、平日などは自分の時間を確保できないことがあります。一方で実家暮らしの場合、家事や食事の準備を親にしてもらうこともあり、自分の時間を確保しやすいです。
あまりにも自由にできることが、一人暮らしの友達から悟られてしまうと、嫉妬にも近い感情を生み出してしまい、反発を受けるかもしれません。一人暮らしの独身者は、やることが多く大変であることを理解してあげましょう。
家にお金を入れたり、家事をやってみたりする
実家暮らしで周囲の一人暮らしの独身者に比べると、生活が楽と感じられる場合、気づかない内に周囲から妬まれているかもしれません。
そのような状況を避けたい場合は、家にお金を入れたり、家事をやってみたりして一人暮らしの経済状況や大変さを味わってみるのもおすすめです。
一人暮らしをしたことがないと、なかなか大変さがわからないのかもしれません。無理のない範囲で一人暮らしの生活を体験してみてはいかがでしょうか。
次の記事では、実家暮らしの場合に家に入れるお金の相場について解説してるので、参考にしてください。
実家暮らしのメリットに感謝して生活してみよう
実家暮らしをすると世間体が気になったり、自由にできる時間やお金があって周囲から妬まれたりすることもあります。
その一方で、経済状況や生活スタイルに合わせた暮らし方ともいえるので、賢い選択をしているともいえます。そのため周囲の意見は気にせずに、堂々と実家暮らしを続けるとよいのではないでしょうか。
弊社には実家暮らしで働くスタッフもいますよ。もし同じ実家暮らしの友達が欲しい場合は、ぜひ応募してみてくださいね。
下記のような国の許可を受けた事業所から支援を受けることも可能です。