近年、認知度が高まっている退職代行サービス。退職代行を使いたいけど、これを使うのは甘えなのではないか?と悩んでいる人も多くいるそうです。
ここでは、退職代行サービスの詳細や実際に利用した人の体験談を徹底リサーチ。利用しようか迷っている人にとって、きっと役に立つはずです。
退職代行サービスは甘えなのだろうか?
まず結論から言いますと、退職代行は「甘え」ではありません。
むしろ、利用する人の多くは、心身ともに限界まで追いつめられ、深刻なストレスを抱えています。限界を超えてしまった人は「うつ病」や「適応障害」などになってしまうことも。
「仕事に行かなければと思うのに朝なかなか身体が動かない」「理由もなく涙が出る」など、ギリギリのところで踏ん張っている人が「最終的な手段」として辿り着くのが退職代行であるため、「甘え」とは一概には言えないのではないでしょうか。
中には、何も言わずに来なくなるよりも、退職代行を使って手続きをしてくれる方が助かるという企業の人もいるようです。
退職代行を使うことに不安を感じてしまう理由
退職代行を使うことは「甘え」ではないと説明しましたが、限界まで追いつめられていても、退職代行を使うことに不安を感じる人が多くいることも事実です。ここでは、不安を感じてしまう理由についてまとめました。
サービスを利用することが逃げではないのかと思う
退職代行は、自分で退職の意思を伝える必要はありません。業者に退職を伝えてもらうため、「自分は面倒事、嫌なことから逃げているだけではないか」「無責任なのではないか」と自分をひどく責めてしまいがち。
それゆえ、退職代行を使うことに不安を感じてしまうと考えられます。
社会人としてのマナーや常識がないのではないかと思われそう
社会人としてのマナーや常識だと言われているのが、「自分で退職の意を伝えるのがあたりまえ」というもの。ネット上には、自分で退職を伝えず、人に伝えてもらうのは非常識、マナー違反という意見も見られます。
退職代行は、「業務の引き継ぎをする」「退職日まで働く」など、退職までの一般的な流れをすべて省略するため、「無責任に辞めた」と思われるのではないか、と不安に陥る人も多いのでしょう。
次の転職活動に影響があるのではないかと思う
会社を無事に退職できたとしても、次の転職活動に支障があるのではないかと不安に思う人もいるようです。
退職代行を利用して会社を辞めたという事実が転職先に伝わってしまうと、「社会人として常識がない人」「責任感がない人」という印象がついてしまうかもしれない。そのように考えてしまうため、なかなか退職代行の利用まで踏み出せないのでしょう。
実際、「転職先の会社に退職代行を使った事はバレますか?」「面接や採用に影響はしますか?」という声もネット上に多く見られます。
退職代行は自分を守るための合法的な手段
改めて、退職代行は「利用者の代わりに退職の意思を会社に伝え、退職手続きを代わりに行う」サービスです。
退職の手続きを第三者に行ってもらうことを禁止している法律はないため、サービス自体は違法ではありません。もちろん、退職代行を利用することも違法ではないので、安心して利用できます。
ただし、利用するうえで気をつけてほしい点は、サービス内容や価格、口コミなど、さまざまな点をよくチェックしたうえで退職代行会社を選ぶことです。
退職代行を利用するにはお金がかかりますが、あまりにも安い価格を提示している会社には要注意。サービスが十分でなく、かえってトラブルが大きくなってしまったというケースもあります。
退職代行は認知度が高くなっている分、サービスを展開している業者も増加しています。どのような業者なのかを十分にチェックし、納得のいく業者を選びましょう。
退職代行は以下のような人におすすめ
では、「最後の選択肢」としての退職代行はどのような人が利用すべきサービスなのでしょうか。以下の条件に該当している人は、退職代行を使うことをおすすめします。
長時間労働などで体力的・精神的に限界を感じている人
毎日の激務で体力的にも精神的にも限界を感じている人は、退職代行の利用を視野に入れてもよいでしょう。
心身ともに疲れきっていては正常な判断ができないため、もはや「仕事を辞めたい」と上司に言える状態ではなくなっています。退職代行に相談し、客観的な意見を聞いてみるのもよいでしょう。
パワハラやセクハラなどの被害にあっている人
パワハラやセクハラなど、会社の人間関係で悩んでいる人も、退職代行の利用を検討してもいいのではないでしょうか。
これらにずっと耐えていると、いずれは心身ともに限界が来ます。退職代行を使ってなるべく早く退職し、健康な身体で次の職場を探す方が賢明だと言えます。
退職したいと伝えてもなかなか辞めさせてもらえない人
退職の旨を何度伝えても何かと理由をつけたり無視されたりと、なかなか辞めさせてもらえない人も、退職代行を利用することを考えてください。
中でも、ブラック企業では従業員を辞めさせないケースが多くあるようです。上司に退職を認めてもらえなければそのまま働かざるを得ないため、退職代行を利用して手続きを進めるのがベストな方法と言えるでしょう。
退職代行を利用した人の声
ここでは、実際に退職代行を利用して新たなスタートを切った人の体験談をまとめました。退職代行の利用を迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
スムーズに退職手続きが完了し精神的なストレスが激減
社会人として数年が経つなかで、仕事のストレスや人間関係に悩み、退職を決意しました。(中略)
退職の話をすると、嫌な雰囲気になり、職場全体がぎくしゃくするのではないかと心配し、結局言い出せずに毎日が苦痛でした。そうした葛藤は、日を追うごとに増していきました。自分の意志が伝えられず、もどかしさや自己嫌悪に押しつぶされそうになる日々が続きました。
(中略)職場での孤立感や居場所のなさがストレスを深め、心身ともに疲弊していきました。また、「辞めたら自分は社会で通用しないのではないか」という自己否定の感情も湧き上がり、辞めたい気持ちと働き続けるプレッシャーの板挟みに苦しみました。
こんな状態が続き、毎日が憂鬱で夜も眠れない日々が続きました。
そんなとき、ネットで「退職代行サービス」という選択肢を知りました。(中略)
実際にサービスを依頼すると、会社との連絡はすべて退職代行業者が行い、私は一言も上司や同僚と話すことなく手続きが進みました。担当者の迅速かつ丁寧な対応により、想像以上にスムーズに退職が完了。精神的な負担が一気に軽くなりました。
退職代行を利用して辞めてからは、精神的なストレスが激減し、心身ともに回復しました。以前は毎朝起きるのが辛かったのが、今は新しいことに挑戦する意欲が湧いています。退職の決断が人生の転機となり、前向きに将来を考えられるようになりました。
退職代行を利用してやっと息ができるように
仕事が終わって家に帰ると、毎晩ベッドの中で泣いていた。「辞めたい」って、100回以上思った。死にたい、とも。でも、「言い出せない」って気持ちが、いつもそれを上回った。
上司は常にイライラしていて、少しでもミスをすれば怒鳴られる。限界だった。セクハラされても、もうどうでもいいって思っちゃうくらいに。「今辞めたら迷惑がかかる」「もう少しだけ頑張ろう」って、気づけば1年が経ってた。
ある夜、限界がきた。
ご飯も喉を通らず、ずっとスマホを眺めてたとき、「退職代行 即日」で検索した。出てきたところにLINEで相談したら、すぐに返信がきた。
「今からでも対応できますよ。あなたの気持ち、しっかり受け止めます」
その言葉だけで、泣けるくらいだった。信じるしかなかった。結局、その日のうちに「明日から出社しなくてOKです」って連絡がきた。会社には一言も言っていない。制服は郵送で返して、退職届もテンプレート付きで用意してもらえた。
やっと息ができるようになった。
もっと早く知れたらよかった。これが、正直な気持ち。
LINEして2万円払ったら、あっさり地獄から抜け出せた。当時の私には、本当に救いだった。「辞めたいけど、言えない」その一言を代わりに伝えてくれる人がいるって、こんなに心が軽くなるんだと思った。
退職代行は生き延びるための手段だと思う
退職代行を使ったとき、僕は正直、恥ずかしかった。
「こんな方法で辞めたらダメだろ」
そう自分を責めながら、それでも会社には行けなかった。(中略)
職場の空気に耐えられなかったわけじゃない。ただ、「普通でいること」が異常に苦しかった。会議で発言したら翌日呼び出され、「お前の代わりなんていくらでもいる」。同期が辞めていく中、なぜか自分は辞められない。何が辛かったかは、今も説明できない。でも、朝になると身体が動かなくなる。それがすべてだった。
親は「もうちょっと頑張れ」
上司は「次のボーナスまでいよう」
でも、退職代行の担当者だけはこう言った。
『心が壊れてからじゃ遅いですからね』
その言葉で、涙が出た。赤の他人に肯定されて、やっと辞める覚悟ができた。
依頼の流れは驚くほどスムーズだった。(中略)
翌朝、会社に電話してくれた。その日、スマホは一度も鳴らなかった。「何も起きない」ということが、あんなに幸せだとは思わなかった。あのとき、退職代行という選択をしなかったら、たぶん今も布団の中で震えていた。
これは逃げじゃない。生き延びるための判断だった。
参照元:「退職代行って甘え?」と自分を責め続けた僕が、それでも逃げた日。
退職代行は心身ともに限界を感じている人の「最後の手段」
退職代行を利用することは、けっして「甘え」「逃げ」であるとは言えません。利用を検討している人は、心身ともに追いつめられているケースが多いからです。
激務で限界を感じている人や精神的に追いつめられている人などは、自身の健康や心を守るためにも、退職代行の利用も視野に入れてみてもよいのではないでしょうか。
ただし、退職代行の会社を選ぶ際は、さまざまな情報をチェックしたうえで、自分に合った業者を選ぶようにしましょう。
エクストは、建設業や警備事業、不動産事業や福祉事業など、さまざまな事業を展開しています。
もし転職をお考えでしたら、あなたにマッチしたお仕事を提案できるかもしれません。
退職代行を使いたいけど踏み出せずにいたら、ご相談に乗るので一度ご連絡ください。