収入が少ないがために、貯金ができない一人暮らしの20代は多いようです。次のような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
「どうやったら20代は、一人暮らしをしながら貯金できる?」
「どれくらいの人が貯金をしている?」
実は20代で貯金をできていない人は、大勢います。そのため、20代で貯金をしていないからといって一般の20代から置いて行かれていると感じる必要はないといえます。また収入が少ない20代でも、これからの工夫次第では貯金を増やすことも可能です。
この記事では一人暮らしをする20代の貯金事情や貯金をできない理由、口座のお金を増やすためのコツについて紹介します。
一人暮らしでなかなか貯金ができないと悩んでいる20代は、ぜひ参考にしてください。
一人暮らしの20代の貯金について
令和4年6月に金融広報中央委員会は全国2,500人を対象に、家計の金融行動に関する世論調査を行いました。その結果によると、一人暮らしの貯金事情について次のことがわかりました。
- 貯金をできない一人暮らしの20代は約4割
- 一人暮らしの20代が貯金する平均額は170万円以上
公的データをもとに20代の貯金事情について解説します。
貯金をできない一人暮らしの20代は約4割
貯金をできない一人暮らしの割合を世代別に示すと次のとおりです。
(参考:金融広報中央委員会のデータをもとに作図)
貯金をできない一人暮らしの割合は、全世代のなかでも20代が最も多いことがわかります。30代になると、収入アップなどにより貯金する余裕ができるためか、貯金をできない人の割合が低下します。
20代の内は半数近くが貯金を入れていないことを考えると、一人暮らしで貯金がない状態は普通の状況だと考えられます。
一人暮らしの20代が貯金する平均額は170万円以上
一人暮らしの20代が貯金している場合、その貯金額についての割合は次のとおりでした。
(参考:金融広報中央委員会のデータをもとに作図)
一人暮らし20代の貯金額の平均は170万円ですが、それは一部の上位の人が引き上げている結果であり、100万円未満が圧倒的に多いです。現在は貯金ができていない人でも、これから貯金すれば同年代の一般的な貯金額には達するのではないでしょうか。
しかし、なかなか少しの貯金もできない人も多いようです。次に、その理由について解説します。
一人暮らしの20代が貯金をできない理由
一人暮らしの20代が貯金をできない理由は、次のとおりです。
- その日暮らしの生活でもなんとかなるから
- 収入と支出を把握できていないから
- 生活費が高いから
- 収入が低いから
各項目について解説します。
その日暮らしの生活でもなんとかなるから
一人暮らしの場合、20代という元気なうちは、その日暮らしの生活でもなんとかなってしまいます。
養う家族もいないため、自分が生きていくだけのお金しかかかりません。そのため不測の事態に備えようとする感覚に乏しかったり、子どもの成長とともに必要なお金が不要だったりして貯金をするモチベーションを持ちにくい傾向にあります。
収入と支出を把握できていないから
貯金ができない人は、収入と支出を把握していないがために、仕事で得た給与を使い切ってしまう傾向にあります。なかには支出が収入を超えてしまい、生活が破綻してしまう場合もあるようです。
支出のなかでも、とくに注意して把握すべきは「変動費」です。変動費とは、住居費や水道光熱費などの毎月決まった支出以外の食費や交際費、娯楽費などの毎月変化する支出を指します。変動費を意識しないと支出が膨れすぎてしまい、働いて得たお金がまったく残らなくなってしまいます。
生活費が高いから
一人暮らしは、実家暮らしに比べて支出が大きいため、貯金をしづらいといえます。高い生活費が家計を圧迫して、貯金をする余裕が無くなることも多いようです。
とくに都市部で一人暮らしをする20代は、高い家賃の部屋に済みながら、物価の高い生活圏で家計をやり繰りする必要があります。そのため地方に比べると、生活が高額になる傾向にあるため、貯金をできない人も多いのではないでしょうか。
都市部で一人暮らしをする20代が貯金をするためには、支出の無駄を省き、生活を切り詰める必要があります。
収入が低いから
20代が一人暮らしをすると、低い収入のなかから生活費を出す必要があるため、貯金が難しいと考えられます。
総務省の調べによると、単身世帯における生活費の平均は165,796円です。(参考:家計調査 / 家計収支編 単身世帯 詳細結果表|総務省)
また国税庁の調査によると、20代前半(20~24歳)と20代後半(25~29歳)における平均年収および月収は次のとおりでした。
【20代前半】
男性の平均年収 287万4000円(月収 約24万円、手取り約19万円)
女性の平均年収 248万9000円(月収 約21万円、手取り約17万円)
男女の平均年収 268万9000円(月収 約22万円、手取り約18万円)
【20代後半】
男性の平均年収 404万1000円(月収 約34万円、月手取り約26万円)
女性の平均年収 328万4000円(月収 約27万円、月手取り約22万円)
男女の平均年収 370万6000円(月収 約31万円、月手取り約25万円)
※月収は年収を12か月で分割して、月手取りは「【早見表付】年収200万円~1億円の手取り|武富士コーポレーション」を参考にして記載
とくに20代前半の収入は低く、月の手取り収入が20万円を下回ります。一人暮らしをすると、平均で16万5000円が必要となるため、収入のなかで占める支出の割合が大きくなり、かなり切り詰めなければ貯金が難しいといえます。
一人暮らしの20代が手取り15万円でも貯金をするためのコツ
20代がもらう月の平均手取りが約18万円でした。しかし、その数値はあくまでも平均であるため、それを下回る15万円や16万円しか手取りがない人も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは手取り15万円でも貯金をするためのコツとして、次の方法を紹介します。
- 家計簿をつける
- ダブルワークや副業をする
- 自動で貯金をできるシステムを利用する
- 少しずつ節約をする
- デビットカードを利用する
それぞれについて解説します。
家計簿をつける
家計簿をつけると収入と支出を把握できるため、貯金をしやすくなります。家計簿をつける過程で、現在どれくらいお金を使っているかを把握することで、無駄に気付いて、それを省くことができます。
現在はさまざまな家計簿アプリもリリースされているので、手書きの家計簿が苦手な場合は利用するとよいでしょう。
ダブルワークや副業をする
ダブルワークや副業をすると、収入が増えるため貯金をしやすくなります。現在は在宅でもできる副業も多いため、空き時間を使ってお金を稼ぎやすくなりました。すぐに副業を始めたい場合は、クラウドソーシングサイトに登録して、簡単なアンケートに答えるだけでも少しずつお金稼ぎができます。
体を動かすのが得意な場合は、日雇いのバイトに挑戦するのもおすすめです。日雇いであれば1日単位で給与計算ができるため、短期間でお金稼ぎをしたい場合におすすめです。
自動で貯金をできるシステムを利用する
自動で貯金をするシステムを利用すると、毎月貯金に回すことになっているお金を残そうと意識するため、貯金がしやすくなります。
具体的には次のような方法があります。
- 定期預金:毎月、設定金額を専用口座に預金する仕組み
- 財形貯蓄:給与の一部を天引きして会社を通して貯金する仕組み
- 積立投資:毎月、決まった金額を投資に積み立てながら運用する仕組み
以上のなかから、自分に合ったシステムを利用するとよいでしょう。
少しずつ節約をする
小さな買い物を控えたり、コンビニの利用を減らしたりして少しずつ節約してみましょう。貯金ができない人の特徴として、こまかな金額を軽んじる傾向があります。
小さな金額でも積み重ねると、大きな金額になります。いきなり大きな節約にチャレンジしてしまい、生活の質が極端に低下して長続きしなかった経験はないでしょうか。そのような場合は、少ない金額からコツコツと節約に取り組んでみてください。
デビットカードを利用する
デビットカードを利用すると、お金を使った記録をクレジットカードのように残せるので支出を把握しやすくなります。また借入れが基本のクレジットとは違い、デビットカードは口座内のお金を利用する仕組みであるため、無駄遣いの予防もできます。
クレジットカードをついつい使い過ぎて貯金ができない場合も、デビットカードへの切替がおすすめです。
工夫すれば20代でも貯金をできる!
20代のうちは収入が少なく、一人暮らしだとなかなか貯金ができないことも多いようです。しかし副業で収入をアップさせたり、少しずつ節約するような工夫をしたりすると20代でも貯金が可能です。
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下記のような国の許可を受けた事業所から支援を受けることも可能です。