警備員として働いている人は、初詣の警備に参加する人もいるでしょう。
なかには、初詣の警備が初めてで、具体的にどのような業務をするのか疑問に思っている人がいるかもしれませんね。
ここでは、初詣の警備内容に加えて、年末年始の警備業務についても詳しく解説しています。
ぜひ参考にして、万全の態勢で業務に挑んでください!
初詣の警備は2号警備
初詣における警備は2号警備と呼ばれ、なかでも「雑踏警備」というものです。
「雑踏警備」とは、いわゆるイベントやお祭りなどの警備のこと。
大勢の人の誘導・案内を適切に行い、未然に事故を防止して、イベントをスムーズに進行させるための警備です。
押し合いによる転倒・ケガを防ぐための人員整理。また、周辺道路の交通整理、立ち入り禁止区域に侵入している人を外へ誘導するなど、適切な対応で人々の安全を確保します。
詳しく後述しますが、人混みが発生する初詣においては、さまざまなトラブルが起きるケースも少なくありません。トラブルの対処も警備員の仕事です。
制服を着て周囲を警戒する人がいるというだけでも、犯罪の抑制に役立っている警備員。
雑踏警備員は、イベントを円滑に進めるために欠かせない存在なのです。
初詣で想定されるトラブルとは?
この項目では、初詣で想定されるおもなトラブルについてまとめました。
どんなトラブルが起きるのかを事前に把握しておくと、どのように対処すべきかシミュレーションがしやすくなります。
トラブルの種類について知っておきましょう。
車の接触事故
初詣では、参拝客が神社・仏閣内に入りきらない場合、歩道や道路まで並ぶケースが予想されます。そのため、参拝客と車との接触事故、近隣に住んでいる人とのトラブルが起きる可能性があります。また、車と人との事故だけではなく、車同士の接触事故が発生するかもしれません。
雪が降る地域では、年末年始、降雪や路面凍結による渋滞も予想されます。車のスリップによって接触事故が起きるケースがあることも覚えておきましょう。
転倒事故
暗い時間帯にたくさんの人が集まるため、転倒事故などの雑踏事故も起こりやすくなります。
大晦日から正月にかけて人が密集するうえ、段差や階段が多くあることも事故の原因と言えるでしょう。また、着物や袴を着ている人もいるので、つまずいたり、足を取られたりして転ぶ人も少なくありません。ひとりの人が倒れると、ドミノ倒しになってしまい、大規模な事故に発展する可能性も。
もしくは、ぶつかり合って、参拝客同士がケンカをしてしまうこともあるようです。
ほか、参拝客が持つバッグの開閉口があいていることで財布を取られてしまうスリ被害、痴漢被害、迷子などのトラブルも起きています。
さまざまなパターンを予測しておくとよいでしょう。
初詣における警備内容とは? 警備員の役割
では、初詣における警備内容には、具体的にどのような業務があるのでしょうか。
この項目では、初詣の警備の仕事についてまとめました。いずれも、参拝客の安全を守るための大切な業務ばかりです。
しっかり覚えて、初詣当日までにシミュレーションしておくとよいかもしれません。
車両を駐車場へと誘導する
年末年始は多くの人が集まる分、車両の往来も増加します。
道路が封鎖されたり交通規制があったりなど普段とは異なる通行になるので、駐車場への誘導業務は、参拝客の混乱を防ぐ非常に重要な仕事だと言えるでしょう。
車の流れがスムーズになるよう、慎重かつ安全に行いましょう。
雪が降る地域の年末年始は、天候が悪くなるケースも珍しくありません。ドライバーに確実に伝わるよう、大げさなほど合図をすることが警備のポイントです。
参拝客を案内・誘導する
参拝客の安全を確保するため、適切に案内・誘導することも重要な仕事です。車で来る人だけでなく、徒歩で来る人の案内・誘導も行います。
境内においては、参拝をする場所に人が密集するので注意深く観察しましょう。特に三が日は次々と参拝客が訪れ、人の波がなかなか進まないほど。
「こちらにどうぞ」「横に広がって参拝してください」「奥の方が空いています」というように、大きな声で、あるいは拡声器を使って誘導し、参拝客の流れを円滑にします。
スムーズに参拝できるよう、人の流れを止めないようにすることがポイントです。
事故防止のための呼びかけを行う
参拝客の注意を促し、事故を防止するための呼びかけも警備員の仕事です。
人の流れをよく観察することで、事故やトラブルが起きる前に立ち止まらないよう声をかけたり、別のルートを教えたりして、流れを停滞させないようにします。
警備現場は一瞬も同じ状態はなく、常に変化し続けています。事前に予測して、タイミングを逃さずに呼びかけられるようになるとベストですね。
ほか、迷子の保護や落とし物の受付なども警備員の大切な仕事です。
雪が降る地域では、参拝客が転ばないように除雪作業を警備員が行う場合もあります。
初詣の警備では、寒さ対策を万全にして業務に臨みましょう。
警備の求人が増える年末年始は自分に合った警備会社を探すチャンス!
警備員にとって、年末年始は稼ぎ時です。
初詣以外にも、年末年始はクリスマスやカウントダウンなどのイベントが増えるため、警備員の需要が高くなります。
まず、クリスマス。ケーキショップやピザ屋などの駐車場警備の依頼が増加傾向にあります。
また、年末年始は外出や帰省で人の移動が重なるため、必然的に混雑する場所が多くなります。高速道路での大渋滞や、空港や鉄道の駅での混雑に備えて、警備員の増員を依頼するところもあります。
ショッピングモールやデパートでも、年末年始は警備員の需要が格段に高くなることを知っておきましょう。
クリスマスや大晦日は、地下の食料品売り場の客足が通常の何倍にもなるため、警備員が人員整理を行います。年明けには初売りをする店舗が多く、福袋を用意するところがほとんど。福袋目当ての買い物客の整理にも、警備員が活躍しています。
商業施設では普段から警備員が常駐していますが、通常とは客足がまったく異なります。年末年始の人員整理には警備員が欠かせないため、増員を依頼することも多くあるのです。
以上の理由から、年末年始は警備員にとって稼げる時期と言えるでしょう。
ただ、雑踏警備や施設警備はシフト制が主流。自分のスケジュールに合わせてシフトを作成できるので、繁忙期でも休日を取ることは可能です。
しかし、多くの警備会社では、スタッフの給与形態が日給制または時給制。警備会社の繁忙期に多くの休みをとってしまうと、稼げるチャンスを逃してしまうことになります。
繁忙期と閑散期を見極めて、バランス良くシフトを決めるとよいでしょう。
年末年始は、さまざまな場所やイベントで警備員を必要としています。
警備の求人が増えるこの時期は、自分に合った警備会社を探すチャンスです。
求人を出している会社をくまなくチェックし、自分に合ったところを見つけましょう!
まとめ
初詣における警備員のおもな業務は、車両の案内や参拝客の案内・誘導、呼びかけなどです。
車の接触事故や人の転倒事故など、初詣ではさまざまなトラブルが予測されます。そのようなトラブルを未然に防ぎ、もしトラブルが起きた場合でも最小限の規模におさえることが、警備員に与えられた役割と言えます。
雑踏警備員は、イベントを何事もなくスムーズに行うために必要不可欠な存在。無事に業務を終えた後は、大きな達成感とやりがいを感じられるでしょう。
クリスマスや初売りなどイベントが多い年末年始は、警備員の需要が大幅に上がります。
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