学生のころに勉強嫌いだった人のなかには、学歴重視の企業で採用されにくいことで、なかなか仕事が決まらずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。たとえば、次のような悩みを抱えていませんか?
「勉強嫌いだから、働ける仕事がない」
「どんな仕事が、勉強嫌いに向いてる?」
この記事では、勉強嫌いに向いている職業を11個紹介します。さらに勉強嫌いでも就職するための仕事選びのコツについても解説します。
勉強嫌いの自分に適した仕事を探している場合は、ぜひ参考にしてください。
勉強嫌いに向いている職業とは
勉強嫌いに向いている職業とは、次の条件に当てはまる職業です。
- 中卒でもなれる職業
- 資格試験の難易度が高くない職業
- 体を動かす職業
- コミュニケーション能力を活かせる職業
- 企画力を求められる職業
- クリエイティブな仕事
勉強が嫌いな人は机に座って、文字を書いたり、本を読んだりするのが苦手な傾向にあります。そのため学校の勉強がイヤになり、高校を卒業していなかったり、難易度の高い資格取得が苦手だったりする人も多いのではないでしょうか。
しかし一般的な勉強ができなくても、体力やコミュニケーション力、企画力が高く、机上の勉強では得られない能力が高い人も見られます。
勉強が嫌いな場合、自分の特技や好きなことを活かせるような仕事についてみてはいかがでしょうか。次に、勉強嫌いに向いている職業を11個紹介します。
勉強嫌いに向いてる職業11選
勉強嫌いに向いてる職業は、次のとおりです。
- 荷揚げ屋
- YouTuber
- 調理師
- 営業
- 警備員
- 美容師
- Webデザイナー
- Webライター
- 整体師
- トラック運転手
- 塗装業
各職業について詳しく解説します。
荷揚げ屋
荷揚げ屋とは、建設現場における重量物の搬出入や移動を請け負う作業員の名称です。揚重工(ようじゅうこう)とも呼ばれます。主な仕事内容は、壁や天井を造るための石膏ボードやステンレス、アルミの軽量材などの内装資材を搬入し移動させることです。
荷揚げ屋の仕事は、筋力や体力が必要な作業が多く、建設現場での資材運搬を主に担当します。建築業界で重要な役割を果たしており、建設プロジェクトの成功には欠かせない存在といえるでしょう。
荷揚げ屋については、次の記事を参考にしてください。
YouTuber
YouTuberとは、YouTubeという動画共有サイト上で自主制作の動画を継続的に公開し、その再生回数やチャンネル登録者数に伴う広告収入を得ている個人または組織のことを指します。
視聴者を魅了するような動画を配信する必要があるため、机上の勉強では得られない企画力が求められます。またキャラクターが魅力的な人物であれば、勉強嫌いでもYouTuberとして多くのチャンネル登録者の獲得も期待できるでしょう。
調理師
調理師は、調理師法に基づいて名簿に氏名が登録され、栄養や衛生に関する知識と日本料理や西洋料理、中国料理の技能を修得した有資格者を指します。
調理師試験の難易度は一般的に比較的低いとされています。合格率は60%から70%前後であり、国家試験の中では易しい部類に属します。
そのため調理師として活躍するには、資格取得後の修練や自己ブランディングなどが重要になると考えられます。勉強嫌いでも料理の技術習得に努めれば、十分に活躍できる人物になれるでしょう。
営業
営業とは企業のサービスや商品を顧客に対して販売する仕事をさし、セールス営業や店舗営業、法人営業などさまざまな種類があります。
営業職は臨機応変な対応や柔軟なコミュニケーションが必要とされるため、机上の勉強よりも実践的なスキルが求められます。勉強嫌いであってもトーク力や人間性を磨けば、営業職として活躍できるでしょう。
警備員
警備員は様々な場所で活躍しており、オフィスビルや商業施設、個人宅などで警戒や監視、対応を行います。
警備員は、監視や警戒、安全確保など体を動かすような業務が多く、専門的な知識を深く学ぶ必要が少ないため、勉強嫌いな人に適しているとされています。1~4号業務などのさまざまな種類があるため、自分の適正に応じた働き方ができる点も魅力です。
警備員については、次の記事を参考にしてください。
美容師
美容師は、ヘアスタイルを整える職業であり、シャンプーやカット、パーマ、カラーリングなどの技術を用いてお客さんの髪の毛のお手入れをします。
美容師になるためには専門知識や技術を学ぶ必要がありますが、他の仕事と比べると実技中心であり、クリエイティブな要素が豊富です。そのため勉強嫌いの人でも、創造力を活かしたり、お客さんを魅了するようなコミュニケーションができたりすると、十分に活躍できる可能性があります。
Webデザイナー
Webデザイナーは、ウェブページやウェブサイトの見映えをよくするために、コンテンツの整理や再構築、デザインなどを行う専門家です。
Webデザイナーとして活躍するためには、単に机上で勉強するだけではなく、デザインに対するセンスやトレンドに対応できる柔軟性が求められます。従来はコーディングをするためのプログラミングの知識を求められましたが、昨今はプログラミングができなくてもデザインのみに専念してWebデザイナーとして活躍する人もいます。
勉強嫌いの場合、プログラミングは苦手な人が多いかもしれませんが、デザインに関するスキルやセンスを磨くことで、Webデザイナーとして活躍することもできるでしょう。
整体師
整体師は、関節や骨格の歪みを手や足による施術で矯正し、身体の不調や痛みを解消する専門職です。
整体師は資格を取得しなくてもなれる上に、コミュニケーション力を磨いたり、経験を積んで直感的な能力を身に付けたりすると、十分に活躍できる職業です。勉強嫌いでも、実践を積んで直感や洞察などの実践的スキルを磨くことで、活躍できる職業といえます。
トラック運転手
トラック運転手は、貨物自動車(トラックやトレーラーなど)を運転して貨物を輸送する職業で、指定された場所に荷物を届けます。特定地域内の比較的短距離を配送する運転手や、日本全国を配送する運転手までさまざまです。
トラック運転手には指定の場所まで荷物を配送する責任感と、長距離を運転する体力が求められます。勉強で身に付く能力以外の素養が求められるため、勉強嫌いにも取り組める職業といえます。
塗装業
塗装業とは、建物や自動車、家具などにペンキや塗料を塗る仕事をさします。外観の美観だけでなく、防水や防錆、耐火、紫外線対策などの機能性を高めることも仕事の1つです。
塗装業の場合、中卒でも雇ってくれるところもあります。そのため勉強嫌いで高校に進学していなくても、塗装業で働くことが可能です。高校を卒業せずに働いた場合、見習いからはじめ、5~10年くらいの実務経験を積むことで一人前の職人になれます。
勉強嫌いの人が職業を選びを成功させるコツ
勉強嫌いの人が職業選びを成功させるコツは次のとおりです。
- 得意を活かす
- コミュニケーション能力を活かす
- 専門資格を取得する
勉強以外のスキルを活かしたり、専門資格を取得したりして職業選びを有利にすすめましょう。各項目について詳しく解説します。
得意を活かす
勉強嫌いの人が職業を選ぶ場合、勉強以外の得意なことを活かせる職業を見つけることが大切です。
得意なこととは、人と比べてうまくできたり、苦労しなくても続けられたりすることです。自分では当たり前と思うようなことでも、他の人から見るとすごい能力を発揮している場合もあります。
自分でも気付いていない才能に気づくためには、過去に誰かに褒められたことを書き出してみたり、自分の長所について友達に聞いてみたりするとよいでしょう。
コミュニケーション能力を活かす
勉強嫌いでも高いコミュニケーション能力を活かして、世の中で活躍している人はたくさんいます。
その一方で、勉強ができてもコミュニケーション能力が低いがゆえに、周囲と調和できずになかなか職場で評価されない人もいます。
そのため、コミュニケーション能力は勉強をできる能力と同じくらい、仕事で働くうえでは重要なスキルです。勉強が向いていないと感じる場合は、コミュニケーション能力をアピールして職探しをするのも1つの手段です。
専門資格を取得する
専門資格を取得すると、専門性の高い仕事ができるため、勉強嫌いでも活躍の場を広げられます。
勉強嫌いの人が専門資格を取得する場合、次のような学歴不問でも取得できる資格を目指すとよいでしょう。
- 宅地建物取引士
- 旅行業務取扱管理者
- 行政書士
- 調理師免許
- 貴金属装身具製作技能士
- 保育士
- ファイナンシャルプランナー
- インテリアコーディネーター
以上の資格であれば、中卒でも取得できます。
しかし紹介した資格のなかには、勉強を頑張らないと、取れない資格もあります。勉強嫌いの人にとっては、勉強ができないから取得は無理と感じる人も多いのではないでしょうか。しかし今は勉強嫌いでも、仕事をすると勉強が好きになることもあります。
仕事をすると勉強が好きになることも
学生のころは勉強嫌いでも仕事をはじめると、勉強が好きになることがあります。なぜなら、学生のころに強制でやらされていた勉強とは異なり、仕事の場合は自主的に取り組む機会が増えるからです。
また仕事に関する勉強は、勉強の成果が仕事の収入や周囲からの評価などに反映されやすい点も特徴です。勉強することが、生活の質の向上や承認欲求の充足につながるため、勉強に対する捉え方が変化する可能性があります。
学生のころの勉強に対する苦手意識を抱えたままの場合は、一度勉強に励んでみて、その成果が仕事に現れることを体験してみてはいかがでしょうか。
勉強嫌いでも大丈夫!まずは職業を選んで働いてみよう
今回は代表的な職業を11個紹介したので、仕事選びに役立ててみてください。
勉強嫌いでも仕事をするうちに勉強を好きになることもあります。また勉強嫌いでも活躍できるような職業はたくさんあります。
そのため、勉強嫌いだからといって悲観的にならずに、まずは働いてみてはいかがでしょうか。
弊社でも荷揚げ屋や警備員などの比較的勉強が嫌いな人でも働きやすい職業で、求人の募集を行っています。興味がある場合は、ぜひ応募してみてください。