荷揚げ屋の仕事はなぜ「最強」とか「やばい」といわれるのか?

荷揚げ やばい 最強

荷揚げ屋で働くと「最強」になるといわれることもあり、人気のある仕事です。その反面で、「やばい」からすぐに辞めてしまう人も多いようです。荷揚げ屋の仕事に興味がある場合は、まずはこの記事で「最強」といわれたり「やばい」といわれたりする理由をチェックしてみてください。

目次

荷揚げ屋は、なぜ最強の仕事なのか?

荷揚げ屋が最強といわれる理由は次のとおりです。

  • 筋肉が付くから
  • 人間性を養えるから
  • 考える力や知識が身に付くから

各理由について詳しく解説します。

筋肉が付くから

荷揚げ屋が最強といわれる最も大きな理由は、荷揚げをすることで自然と筋肉が身に付くからでしょう。たとえば次のような筋肉がつきます。

  • 太もも周辺の関節や膝を曲げる筋肉
  • 前腕筋
  • 広背筋
  • 体幹や胴体の筋肉

1日だけ荷揚げの仕事をしてもすぐには筋肉はつきませんが、長期間続けると筋力アップが期待できます。筋肉をつけたマッチョな荷揚げ屋のなかには、約140㎏もの石膏ボードを持って移動できる人もいます。

※弊社では何枚も重ねて持つことは危険を伴うため相応な経験を積んだベテランでない限り禁止しています。

人間性を養えるから

荷揚げはチームワークがあってこそ進められる仕事です。チームワークに必要な協調性やまわりの人たちに対する配慮を身に付けるなかで、人間性が養われます。

たとえば職人が作業をしやすいように資材の配置を考える必要があり、他社への気配りや配慮が求められます。つまり荷揚げが最強といわれるのは、肉体的な強さだけはなく、目には見えない性格の良さや人間性の面も影響しているのではないでしょうか。

考える力や知識が身に付くから

荷揚げをすると考える力や知識も身に付けられるため、より最強の人材に近づけるでしょう。荷揚げは効率が重視される仕事であるため、資材の配置や現場内での動きについて、自分で考えて効率化する必要があります。また事前に危険なポイントを予測して、安全管理に努めることも大切です。

建築現場に搬入する資材も多様なため、建材や施工に関する知識を身に付ける必要もあるでしょう。荷揚げ屋として考える力や知識を身に付けることで、最強の仕事をできるようになります。

荷揚げ屋に必要な筋肉をつけるためには?

荷揚げ屋の仕事は肉体的にハードであるため、続けるだけでも自然と筋肉がつきます。さらに食べ物に気を配ると筋肉がつきやすくなるため、より最強の荷揚げ屋に近づけます。筋力アップを図るために、たんぱく質やアミノ酸などの栄養素を積極的に取り入れるとよいでしょう。

たんぱく質の多い食品は次のとおりです。

  • 大豆でできた食べ物
  • たまご
  • 肉類(鶏ささみ)
  • 乳製品
  • 魚介類

アミノ酸も摂取すると、体がたんぱく質を吸収しやすくなります。なかでも筋肉アップに役立つアミノ酸は「ロイシン」と呼ばれており、次の食材に含まれます。

  • 鶏むね肉
  • まぐろの赤身
  • かつお
  • さんま

荷揚げ屋としての体力を付けるためにも、食事にも気を付けてみてください。

荷揚げ屋はやばい?デメリットを解説

次のようなデメリットがあるため、荷揚げ屋がやばい仕事という人もいます。

  • 石膏ボードを持ち上げるのがキツイ
  • 慣れるまでが大変
  • 雨の日は過酷

それぞれのデメリットについて解説します。

石膏ボードを持ち上げるのがキツイ

石膏ボードは荷揚げ屋が持ち上げる資材のなかでもとくに重くて、運ぶのがきつい資材です。よく使われる石膏ボードは、1枚13.4kg。通常は4枚以上の石膏ボードを一度に運ぶため50kg以上になります。エレベーターが無い場合は50kg以上を階段で運ぶ必要があるため、過酷に感じる人もいるでしょう。

※弊社では何枚も重ねて持つことは危険を伴うため相応な経験を積んだベテランでない限り禁止しています。

しかしなかには石膏ボードを運ぶ必要がない「上棟荷揚げ」と呼ばれる仕事もあります。実際に弊社の従業員は、上棟荷揚げを中心に仕事をするため、石膏ボードを運ぶ機会があまりありません。上棟荷揚げについて興味がある場合は、弊社にお問い合わせください。

慣れるまでが大変

先ほどの石膏ボードをはじめとした大きな荷物を運ぶ際は、周りにぶつけないようにする必要があります。そのため慣れないうちは、曲がり角などで資材をぶつけないようにすることに苦労し、運ぶための時間もかかるでしょう。また慣れないうちは、握力が続かず、後半になると腕も上がらなくなります。

一方で慣れてしまえば、資材を運ぶコツも掴めるため、初心者のときほどは力を入れずに運べるようになります。荷揚げ屋は慣れるまでが、頑張りどころです。

雨の日は過酷

建築現場が雨の日でも稼働する場合は、荷揚げ屋も出動する必要があります。荷揚げ屋にとっては、雨に濡れることだけがデメリットではなく、木材などの資材が水分を吸収してどんどん重たくなる点もつらいところです。

また雨の日は体温を奪われたなかで、力仕事をする必要があるため体調管理にも注意する必要があるでしょう。

荷揚げ屋のメリット

荷揚げ屋には、次のようなメリットがあります。

  • 荷揚げが重くない現場もある
  • 稼げる
  • 独立して一人親方で働くことも可能

メリットについてもチェックしてきましょう。

荷揚げが重くない現場もある

戸建て住宅向けの資材を就寝に運搬する「上棟荷揚げ」は、比較的軽い木材の荷揚げをする仕事です。資材の重みによる身体への負担をなるべく軽減したい場合は、上棟荷揚げの職を探してみるとよいでしょう。

また荷揚げ屋を続けるうちに筋肉がつき、以前は重かった資材も重く感じなくなる場合もあります。さらに運び方のコツを掴んで、効率よく運べるようになると身体への負担も軽減できるでしょう。

稼げる

荷揚げの仕事は時給や日給が他の仕事に比べて高く、比較的稼げる仕事です。さらに若くて体力がある場合は、1つの現場を早く終わらせて複数の現場を回って稼ぐことも可能。複数の現場を回ることで、短期間で多額の報酬を手に入れられます。

たとえば8000円の現場を2つ回ると、1万6000円が手に入る場合もあります。また日払いのも多いため、働いたらすぐにお金が手に入る点も魅力です。

独立して一人親方で働くことも可能

荷揚げ屋は独立することが、比較的簡単といわれています。なぜなら道具がほとんどいらないため、1人で独立する場合は初期投資がかからないからです。スタッフを雇う場合も、スタッフへの給料の立替資金さえあれば基本的に独立できます。

さらに以下の条件に当てはまる軽微な建設工事を請け負う場合は、建設業の許可も不要です。

  • 建築一式工事の場合で、工事1件につき請負代金1,500万円未満の工事、または延面積150m²未満の木造工事
  • 建築一式工事以外の場合で、工事1件につき請負代金の額が500万円未満の工事

ただし雇われのころとは異なり、「労災保険の特別加入制度」を利用する必要があります。

荷揚げ屋の将来性が明るい理由

荷揚げ屋の将来性について気になる人も多いのではないでしょうか?結論をいうと、将来性は明るいです。なぜなら、新築では欠かせない仕事である上に、AIロボットには務まらないからです。

新築を建てる場合は欠かせない仕事だから

荷揚げ屋は新築やマンションの建築に必要な壁ボードなどの資材を人力で搬入する仕事です。つまり搬入のプロである荷揚げ屋がいないと、新築を建てられません。

そのため新築が増え続ける限りは、無くならない仕事です。また木造住宅を作る大工などが高齢化しており、自分で資材を運ぶのが大変であるため、荷揚げ屋に依頼する人も増えています。荷揚げ屋は時代のニーズに合っているため、無くなることはないと考えられます。

AIロボットに変わりが務まらないから

昨今はAIが人間の仕事を奪ってしまうと危惧される職業が増えています。しかし荷揚げ屋については、現在のところAIが代わって資材を運ぶ現場はほとんどありません。

AIが人間の荷揚げ屋の変わりを務めることは難しいと考えられます。なぜなら、荷揚げは資材を運ぶだけではなく、職人と打ち合わせをして、どこに配置するかも考える必要があるからです。

また狭い場所への搬入は人間しか入り込めず、重機で運ぶのは難しいでしょう。重機が入れるスペースが確保できない場合は、荷揚げ屋が人力で搬入するしか方法がないのです。

荷揚げ屋は筋力や人間性を養える最強の仕事!メリットもあるからチャレンジしてみよう

荷揚げ屋の仕事につくと、筋力がアップして人間性が成長するため最強の仕事といわれています。また資材の配置を考える必要もあり、思考力も鍛えられます。

しかし、やばい面もあり、とくに石膏ボードを運ぶ際は身体への負担がとても大きく早くに挫折する人も多いです。もし身体への負担を減らしたい場合は、比較的軽い木材の運搬を専門に行う上棟荷揚げの仕事をしてみるのもおすすめです。

弊社では上棟荷揚げの担当者を募集していますので、ぜひお問い合わせください。

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