「鳶職として働くには、どんな道具が必要?」
「道具を揃える場合に、注意点はある?」
以上の疑問を持っている場合は、この記事をご覧ください。鳶職には欠かせない道具や装備品について分かりやすく解説します。さらにかっこいい職人になるためには欠かせない道具についても説明するので、ぜひ最後までご覧ください。
鳶職に欠かせない道具6選!
ここでは、鳶職に欠かせない道具について次の6つを紹介します。
- 金づち(ハンマー)
- スケール
- クリッパー
- インパクトドライバー
- 両口ラチェットレンチ
- セーフティーワイヤー
各道具について詳しく解説するので、参考にしてください。
金づち(ハンマー)
鳶職が金づち(ハンマー)を使う場面は、足場を組む際にくさびを打ち込むときなどです。
落下防止コードの穴が付いていたり、シャックルやハンマーキャッチャーなどが付いていたりするものもあり、高所での作業がしやすくなっています。大工とは異なり、釘を打つ目的で使用することはあまりありません。
スケール
鳶職が使うスケールは金属製のメジャーで、足場の設置位置の確認や測定に使用されます。高所での使用を考慮して丈夫に作られており、落下しても壊れないようになっています。
またスケールの大きさは、幅25mmで長さが5mくらいのサイズのものが利用されることが多いようです。
クリッパー
鳶職が使うクリッパーは、単管足場の番線を切るために使用されます。200や250、300といったサイズがあり、使用目的によって複数のサイズを持ち運ぶこともあるようです。
インパクトドライバー
早くねじ締めをするために、鳶職もインパクトドライバーを使うことがあります。インパクトドライバーは、ネジ(ビス)締めを電動で行う工具で、力をあまり入れずに、素早くねじ締めができるため効率的に仕事を進められます。
インパクトドライバー本体にドライバービットやドリルビットを装着すると、ネジ締めだけではなく、穴あけ作業やボルト締めまで幅広い作業に対応できます。
両口ラチェットレンチ
鳶職が使う両口ラチェットレンチは、鉄骨や橋梁、建設現場での整備組立に使用される道具です。鉄骨の穴合わせや番線を締め付けるのに便利なシノ付きのものもあります。
また両口ラチェットレンチは、形状は片口のものとは異なり、ソケットの表と裏でサイズが異なる点が特徴です。2つのサイズを1本のレンチで使えるため、作業効率が上がります。
セーフティーワイヤー
鳶職が使うセーフティーワイヤーは、高所での作業中に身体を保護するために使用される道具で、安全帯と一緒に使用されることが多いです。
セーフティーワイヤーは、落下防止用のコードが付いているものや、安全ロープが標準装備されているものもあります。
鳶職が身に付ける装備品
鳶職が身に付ける装備品には、次のものがあります。
- フルハーネス安全帯
- ヘルメット
- サポートベルト
- ツールバッグ
- 作業着
それぞれについて解説します。
フルハーネス安全帯
フルハーネス安全帯は、高所での作業中に身体を保護するために使用される道具です。フルハーネス安全帯は、胴ベルト型安全帯よりも安全性が高く、全身を覆うように装着できるため、墜落時の衝撃を分散させられる点が特徴です。
安全を確保するためにも、使用期限を過ぎたものは使用しないように注意する必要があります。
ヘルメット
鳶職が使うヘルメットは、高所での作業中に頭部を保護するために使用される道具で、防護帽として着用します。
安全のためには国の規定を満たしたもの使用しましょう。高所作業中に落下物から頭部を守るために、頭部全体を覆うように設計されているものが多いです。
サポートベルト
鳶職が使うサポートベルトは、高所での作業中に腰部を保護するために使用される道具で、腰を支えるベルトと肩から吊るすストラップで構成されています。
サポートベルトは、フイット感を重視して設計されており、腰袋を装着しやすい造りになっています。
ツールバッグ
ツールバッグは、鳶職が使用するさまざまな工具を収納するための装備品で、高所での作業中に必要な工具をまとめて持ち運べます。
ポケットや仕切りが付いているものや、肩から吊るすストラップが付いているものなどさまざまな種類があります。
作業着
鳶職が着用する作業着は、作業中に身体を保護するために使用される衣服です。動きやすく、丈夫で、汚れても洗濯してキレイになる素材が人気。また高所での作業中には、冷風による体温の低下を防ぐために、ジャンパーや防寒着を着用することもあります。
かっこいい鳶職人は腰道具にこだわる
みんなが憧れを抱くようなかっこいい鳶職人は、腰道具にこだわると言われています。ここでは、腰道具について分かりやすく解説します。さらにカスタムの方法や選び方のポイントについても説明するので、参考にしてください。
腰道具とは
腰道具とは、作業に必要な道具と、道具を装備するためのベルトを指します。平均的な重さは5キロ程度ですが、なかには10キロ近くになる腰道具もあります。スムーズに作業するために、自分が使いやすいようにカスタマイズしている職人もいます。
腰道具のカスタム方法
腰道具をカスタムする場合、まずは工具差しやカラビナ、腰袋をベルトに通して取り付け、その後に工具類を自由にカスタマイズします。
たとえばベルトの長さの調整したり、道具を取り付ける位置を調整したりします。さらに必要に応じて、道具の種類や数を変更することもあるようです。作業中の負担軽減や効率化のために、腰道具のカスタマイズを行います。
腰道具メーカーの選び方
腰道具のメーカー選びのポイントは、使用目的に合った機能やデザイン、耐久性を考えたうえで、予算にあったものを選ぶことです。
腰道具は長時間使用するため、耐久性が高く、快適に作業ができるようなデザインのものを選ぶのが好ましいでしょう。
たとえば次のような腰道具のメーカーがあります。
- ニックス
- ロブテックス
- ジェフコム
- デンサン
- ベッセル
メーカーを確認しつつ、自分の趣向や目的にあった腰道具を選ぶことが大切です。
鳶職人が道具を購入する方法
鳶職人が道具を購入する場合、次のような方法が考えられます。
- 専門店やホームセンターでの購入
- インターネット通販での購入
とくに専門店で購入するのがおすすめです。専門店であれば、鳶職人が必要とする道具が幅広く取り揃えられているため、自分に合った道具を見つけやすいでしょう。さらに、鳶職人が使用する道具に詳しい店員から専門的なアドバイスも受けられます。
インターネット通販で購入すると、専門店やホームセンターに比べて、安価な点が魅力です。一方で、実際に手に取って確認することができないため、購入後に後悔しないようにしっかり調べることが大切です。
自分にあった鳶職人向けの道具を購入しよう
鳶職人が扱う道具や装備品には、仕事を効率よく進めたり、安全を守ったりするためにさまざまなものがあります。
今回は鳶職人として働くために、欠かせない基本的な道具を紹介しました。鳶職人として活躍したい場合は、ぜひ確認してみてください。
弊社では、戸建の木造住宅で働いてくれる鳶職人を募集しています。現場の規模が比較的小さく、高層ビルのような高所で働くこともないため、これから鳶職をはじめようと考えている人にはピッタリの現場です。
面接を受けてみたい場合は、どうぞご連絡ください。