鳶職の種類について6つ紹介!将来性や向いてる人についても解説

「鳶職をやってみたいけど、どんな仕事をするのだろう?」とお悩みではありませんか?鳶職にもさまざまな種類があるため、どんな仕事内容が気になりますよね。

今回は鳶職の種類を6つ紹介します。さらに将来性や向いてる人についても解説。鳶職になろうかどうか迷っている人は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

鳶職の種類を6つ紹介

鳶職には次のような種類が存在します。

  • 足場鳶
  • 鉄骨鳶
  • 重量鳶
  • 橋梁鳶
  • 送電鳶
  • 上棟鳶(上棟大工)

それぞれの職業について詳しく解説します。

足場鳶

足場鳶は、建設現場で仮設足場の設置や解体を行う鳶です。建築図面から完成した建物をイメージし、現場の状況から施工の際に必要な動線を考えます。

さらに作業効率や解体時の利便性までを考えたうえで、それに適した工法で足場を設置。現場で働くさまざまな職種の人が作業をしやすいように、多角的に物事をとらえて足場を組み立てる必要があります。

鉄骨鳶

鉄骨鳶は建物の骨組みを作るために、鉄骨を組み上げる職人。ホテルやビルなどの建設現場で活躍することの多い鳶職です。鉄骨でできた建物を建築する際には必ず必要とされ、重い鉄骨をクレーンで吊り上げ、高所で組み立てながら作業を行います。

建設現場の中でも特に難易度が高いといわれていて、高い集中力や技術力が求められる職種です。

重量鳶

重量鳶とは、重量物の備え付けを担当する職業です。大型機械や設備などを建設物の内外部に運搬したり、設置したりします。ときには解体を担当する事もあります。

専門性が高く、プラントの空調設備や電気設備、給排水設備工事の一部を担います。また橋梁の主桁架設などを担当することも。危険性と専門性が高いため、給料の高い傾向にある点が特徴です。

橋梁鳶

橋梁鳶は道路や鉄道の橋を架けるときなどに高所で作業をすることの多い職業です。東京湾にかかるレインボーブリッジのような高い鉄塔やケーブルを組み立てる作業も担当します。

ビルなどの建設に比べ、特殊な現場環境で作業をすることが多く、工事規模が大きくなる傾向にあります。仕事内容は鉄骨の建て方や足場設置、橋桁の架設まで多岐に渡る点も特徴です。さらに送電線の鉄塔などの設置を行うこともあります。

送電鳶

送電鳶は「送電線架線工」とも呼ばれており、鉄塔や電柱の周辺で高所作業をすることの多い電気工事士のことをさします。

送電鳶は電線の架線工事や、既設の送電線の点検や保守作業などを担うことが多く、現代社会には欠かせない職業です。また日本に存在する送電鳶は約4千人のみとも言われており、人材不足に悩まされている職業の1つでもあります。

上棟鳶(上棟大工)

上棟鳶とは大工仕事の一部である上棟を担当する職業で、上棟大工とも呼ばれます。上棟鳶は戸建て住宅を中心に活躍する職種で、木材を組んで家屋の骨組みを作る仕事を担います。

現場に運ばれた建築資材を現場に搬入したり、間配りしたりして、大工と協力して上棟作業を行う場合もあります。

鳶職の将来性が明るい理由

以下の理由から、鳶職の将来性が明るいと考えられます。

  • インフラが老朽化するから
  • クリエイティブな職業だから
  • 鳶職として働ける年数が伸びる可能性があるから
  • 建築現場が増えるから

以上について詳しく解説します。

インフラが老朽化するから

鳶職は建設現場には欠かせない職業です。さらに今後、インフラが老朽化するため建設現場も増える可能性があります。建設現場が増えれば、鳶職の需要も高まるでしょう。

国土交通省が運営するサイト「インフラメンテナンス情報」によると、今後20年ほどで多くのインフラが老朽化すると予想されています。インフラの老朽化に関するデータは次のとおりです。

出典:社会資本の老朽化の現状と将来|インフラメンテナンス情報 国土交通省

各年のパーセンテージは、老朽化するインフラの割合が示されています。最も老朽化する割合の大きいインフラは、道路橋の約75%です。他にも、港湾施設が約66%、次いでトンネルが約53%と多くのインフラで老朽化が進みます。

インフラを修理したり、新しく作り直したりして建設現場が増えることを考えると、鳶職の需要が拡大する可能性が高いのではないでしょうか。そのため、鳶職であれば就職に困ることがありません。

建築現場が増えるから

今後、建築現場が増える理由として、インフラの老朽化以外にも次の2つが考えられます。

  • 南海トラフ地震や首都直下地震はこれから数十年の間に来るといわれているから
  • マンションの数が増加してるから

南海トラフ地震や首都直下地震に備えて、今後は耐震補強工事が増えることで建築現場が増える可能性があります。たとえばビルの柱などを補強する際に、鳶が活躍します。

またマンション数が増加する要因としては、核家族化による世帯数の増加が考えられます。マンションを建築する場合も、鳶職は欠かせない存在です。マンション関連での需要拡大により、鳶職の将来性が明るいといえます。

クリエイティブな職業だから

鳶職は実はクリエイティブな仕事の1つ。現場に合わせた足場や骨組みを組む必要があるため、マニュアル化や機械化が難しい仕事です。機械化されづらいということは、AIロボットに仕事を奪われる可能性が低いため今後も残りやすい職業といえます。

一方でAIロボットに仕事を奪われやすい職業とは、データ入力や単純作業などのルーティーン化しやすい仕事。それらとは対照的に現場の状況や気候に合わせて進め方を変える必要のある鳶職は、AIロボットが変わりを務めにくいから今後も残る可能性が高いのです。

鳶職として働ける年数が伸びる可能性があるから

鳶職にもテクノロジーの応用が進んでいるため、今後は働ける年数が伸びる可能性があります。たとえば体への負担を軽減するパワードスーツが実用化されると、鳶職として働ける年齢が伸びる可能性があります。

パワードスーツを装着すると、動作や姿勢について機械動力によるサポートを得られます。つまり建設現場で、長時間同じ姿勢を保ったり、重量物を抱えたりすることが楽になるのです。

鳶職は関節の柔軟性や重量物を持ち上げる強靭な筋肉が必要な仕事。人間の体は年を重ねると、関節の柔軟性や筋力が衰えるため、これまではシニア世代に近づくに従い続けることが難しい職業でした。今後はパワードスーツの普及で、鳶として長く働ける日が来るのかもしれません。

鳶職が向いてる人

鳶職には将来性があるとはいえ、向き不向きがあるため、すべての人が鳶職として活躍できるとは限りません。ここでは、鳶職が向いてる人について解説するので、チェックしてみてください。

挨拶・コミュニケーションができる

鳶職には、挨拶やコミュニケーションができるような人が向いてます。建設現場で働くと、さまざまな職人や現場監督、業者の人と顔を合わせる機会が多いです。挨拶やコミュニケーションができる鳶であれば、人間関係が円滑になり仕事もスムーズに運びます。

また同僚や上司とのチームワークや段取りが仕事の質を大きく左右する点もポイント。鳶職は常にチームで仕事するため、声かけをしたり、合図を送ったりしながら作業を進める必要があります。コミュニケーションによる連携が欠かせない仕事といえるでしょう。

慎重になれる人

鳶職には慎重になれる人が向いてます。仕事現場では、ほんの小さなミスが重大事故につながる可能性があるため慎重さが欠かせません。たとえば、次のような場面では転落による事故につながりかねないため、常に危険と隣り合わせです。

  • 高所での作業中
  • はしごで昇り降りする際
  • 高所作業車に乗り移る際

手足をすべらせないように注意するだけではなく、安全帯を常に適切に使用する慎重さも求められます。危険性を認識しながらも、怖がり過ぎない人が鳶職には最適な人材です。

積極的に動ける人

鳶職は俊敏さがあり、積極的に動ける人が向いてる上に、力仕事が中心のハードワーク。たとえば足場鳶の代表的な仕事の1つである「荷上げ」は、1つ10kg以上もある鉄製の足場を高い位置に持ち上げる作業を繰り返す必要があります。

また現場を動き回ることも多いため、常に体を動かしたい人に向いてる仕事といえるでしょう。

これから手に職をつけたい若者には鳶がおすすめ

鳶職はこれから手に職を付けたい若者におすすめです。鳶職は学歴や資格がなくても、未経験から誰にでも始められる仕事。未経験の若者を積極採用する企業も多いため、これから建設業界で働きたい場合におすすめの職業です。

また鳶職として働くなかでスキルや資格を身に付けられるため、これから手に職をつけたい場合におすすめ。将来的に需要が高い点も、若い世代のなかで人気がある理由です。鳶職として働く人のなかでは、完成した建物を見たときにやりがいや達成感を感じるという意見も多く、高いモチベーションを維持できる職業ともいえます。

鳶職の種類はさまざま!自分に適した仕事をはじめてみよう

ひと口に鳶職といっても、さまざまな種類があります。今回は6種の鳶職を紹介しましたが、いずれの鳶職でも将来性がある点は共通しています。建設現場で働くことに興味がある場合は、鳶職にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

弊社では上棟鳶(上棟大工)を募集しています。すでに多くの若者が弊社で上棟鳶として活躍中。仲間で楽しく働けるように、イベントも開催していますので、興味があればぜひ申し込んでみてください。

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